日月星辰ブログ

Vive hodie.

できなかないけど、やると生活のリズムに支障をきたすこと

 楽しいしできなくはないけど、小説毎日連載は生活のリズムを確実に蝕むということがわかった。

 同人小説をツイッターに毎日1500字ぐらいずつ掲載していくということをやっていた。初めのうちは書きだめておいたりしてなかなか良かったのだが、先の展開に悩んだりしてくると危うくなり、後半7日ほどは更新時間が0時をすぎることが多くなってきた。最後の3日などは2時半3時がデフォルト。あかん。

 フィニッシュはあらかじめ9日に設定しておいたので、金曜日と土曜日はいったんのんびりと頭を休めた。寝不足はパフォーマンスに影響するというのは真実である。寝なくて平気だと言う若者は若いからだけではなくそこまでのパフォーマンスを求められてないだけだ。もちろん、若いからと言うのもあるだろうけど。

 自分のことを振り返ると、むしろ若い頃の方が徹夜なんてさらさら無理と言うマインドだった。レポートを徹夜で仕上げたこともあるが、眠くて眠くて惨憺たる出来栄えだったことをよく覚えている。とにかく寝ないと回復しない。今考えると虚弱ともいえる。もしかしたら体が本当の意味で出来上がっていなかったのかもしれないと思う。

 その後、社会人になって見ると、大概において徹夜を強制される機会はクソつまらない仕事の場合が多くなってきた。日付を指定して更新するWEBサイトの準備だとかに巻き込まれる。自然眠くて眠くてたまらない。作業効率も全然上がらない。だいたいそんな時間までなにをやっているかと言うとこちら側では概ねデバッグである。頑張っているのは開発業者とかだ。これほど辛いものはない。まだ開発業者のオフィスに陣中見舞いに行っておにぎり作ってお茶でも入れていた方が有意義である。

 だいたい、見直し作業なるものほど眠いものはない。何度も同じ行を見てたり、意識が飛んだり。深夜にやるものではないなと思う。新聞の校閲の人なんてそう言うの毎日やるんでしょ。私には無理。

 同人小説の連載は飲酒などと性質は似ている。ただし飲酒よりも些かストイックである。誰が認めてくれるわけでもないし報酬は出ない。ひたすら自分が納得のいくか行かないかと戦っていく。振り返るとなかなかにあほらしいが、やっている間は面白いもので常時テンションが高い。飲酒も生活リズムを容赦無く壊してくる。飲んでいる間はテンションが高いし、ついでに言うといくらでもつまみが食べられる。おそらくあれは、飲酒によって消費される栄養をあらかじめ摂取しておこうと言うつもりなのだと思う。そこに思考はなく身体の欲求のみがある。そしてへべれけになるまで飲むと10時間ほどの時間が無駄になるような気すらする。

 午前様になるまで飲んだり、仕事で徹夜に巻き込まれたりする場合、今までは二十三時をすぎたぐらいからとんでもなく眠くなってきて、脳味噌の中の本音の部分が、「ねえもう帰ろうよう、とっとと寝ちまおう」と袖を引っ張ってきた感じがあった。流石に徹夜あけの七時ぐらいだと意識も朦朧とし、実際に人間としても使い物にならなくなっているが、それまでは表向きはなんとなく人間をやれている。ところが、同人小説の連載の場合は、三時ごろからみょうに目が冴えてきてしまって、逆に寝れなくなってしまう現象が起こった。今までだったら書きあげて、データをアップしたら頽れるように寝ていたのに。これは実は、いけるんじゃないか? とうとう私も「ショートスリーパー」の仲間入りか? 余の辞書に不可能という文字はない。

 無理をしている間、パフォーマンスが落ちているかどうか、本人は気づかないことが多い。今日やっていたNHKの突撃カネオくんで、ゲストにきていたおぎやはぎの矢作さんが、小木さんの睡眠時無呼吸症候群について話していた時、「睡眠外来でCPAPをやるようになったら、小木の面白さが七倍アップした」とかおっしゃっていた。死んでいた目が生き返り、肌艶がよくなった、とか。芸人さんの話術による針小棒大は多少はあるにしても、パフォーマンスになんらかの改善は本当に見られたのだろう。常に仕事で密接に関わっている人からそんなふうに見られるぐらいに変化があるのであれば、寝不足もあながち馬鹿にはできない。ナポレオンはハーフタイムにまで抜け駆けしようと頑張っていたが、いつもバリバリのパフォーマンスでいられたのだろうか。

 

今日のご飯。ご飯もつい、手を抜きがちになる。

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