急に「吾輩は夏であるぞ」と言わんばかりにジメジメムワッとした気温になってきた。夏、というかそろそろ梅雨入りですよねー、の方かもしれない。
夕方から宵にかけてやたらに雷がビカビカと光っていた。雨を伴わないのかと思っていたら、ちゃんとざっと降ってくる。
以前、会社の人に「立葵は天辺まで咲くと梅雨があける」という俗説を教えていただき、それをなんとなく数年信じ続けている。昨年は確かにその通りに立葵が天辺まで咲いた。と、思って注意して見ていると、今年はもう半分ぐら花が開いている。まだ梅雨入りしていないというのに。
梅雨といえば、イワシも美味しい季節らしい。ところがこちらはなかなか見かけない。仕方がないのでカツオを買ったりして油っぽい魚への欲求を満たしている。
「2666」は読んでいるうちや読み終わった直後には呆然として、何を言いたいのか自分でもよくわからなかったが、読み終わってしばらくしたらなんかあれこれと感想が出てきた。もう一度ページを開いていろいろなことを確認したくもなってくる。偉大な作品ということなのだろう。
しかし、あんな重たいしんどい大著を読んだ後は、どんなに偉大な作品でももう少しウェイトを下げたくなる。PHP出版のショウペンハウエル「読書について」が書棚で目立っていたので手にとった。
ショウペンハウエルはさほど軽くないんじゃないの? と思ったが、ビジネス書っぽくレイアウトしてあるので気が楽である。
本好きにはなかなか耳の痛い本だが、だからと言ってショウペンハウエルが周囲の人々全員を馬鹿にして回っている、というわけではない。多分。そう読んでしまってはショウペンハウエルだって心外だろう。それこそ、「ちょっと誤読やめて!」って言いたくなるかもしれない。耳は痛いが文章を書くときの注意事項などについても具体的かつ厳しく書いてある。ビジネス書の類は実践して初めて意味がある、と信じるに足る友人知人が言っていたので読んでしまいというわけにはいかなさそうだが、こういう場合は読まないより読んだ方が百倍いいや、と思ってとにかくとりあえず一読はしておく。じっくり考えるのはその後折に触れていいじゃんね、とはいえいわゆる速読は不器用でできないので、愚直に精読をするくせに、「ま、わからなかったらまたあとで読み返そう」としている。よほどのことがあれば読み返すんだけど、割とよほどのことにならないのだこれが…
時間が無限に欲しい。
今日のご飯。
池波正太郎サンドも作って食べた。 昨日の夜食。
白瓜の塩揉みを挟む。