日月星辰ブログ

Vive hodie.

襟を正す

敬愛する…というほど足繁く通っているわけでもなく、どちらかというと愛憎交々、という感じで拝読していたアルファブログ「小鳥ピヨピヨ」の最近のエントリー「ブログ10年続けて文章力はあがったのか? 」には、とむねを突かれ、襟を正す思いであったわけです。 (気になる人は、google検索で御覧ください。ちょう人気ブログなのですぐ出てきます)  そうだよ。私も未だに、「内容なんてなんでもいい、読んでるだけでうっとりする」名文のエルドラドを目指してやまない旅人ではなかったのか。異様なまでに偏執的な、文体崇拝主義者だったのではなかったか。  どうも昨今、「思いついたらすぐにそれを発表できる」という魅惑的なツールが幅を利かせているせいか、それにかまけて、文章を心ゆくまで、じっくり推敲するという苦しいながらも楽しい作業から遠のいてしまっていたのではないか。

速筆を競うような新刊合戦。

それによって、どうみても練度が低いまま乱発される悪貨。

他の方はどうだか知りませんし、うまくやる人はほんとうにうまくやるのでしょうが。

それを私がやるのか? というと、少し立ち止まって考えたほうがいいような気がしてきました。

もとより。 私はそれほど文学的才能に恵まれているわけでもなく、本もさして読んでおらず、無知といえばこ以上ないってほど無知でもあります。なにせしばらく荻窪を中野区だと思ってたからね!(※ラーメン屋) そういう人間はやっぱり人と同じことをやるのに数倍時間がかかるわけでして、っていうか、そもそもちゃきちゃきと要領の良いコナシができるわけないんです。 もともとそういう性分だ、と心に留めてさえいれば、無理なスケジュールで動くこともなく、ホリエモンみたいな人の「成功するやつぁノリが良くなきゃ」なんて甘言にも惑わされず、それでも見る夢ばかりは崇高に、ガウディのサグラダ・ファミリア、といわずとも、何やらこつこつ、寡作でも、いいものを書いていけるのではないのだろうか。

昔。きわめて無垢に、なんの衒いもないペースで好きなことを書いていた頃のもののほうが、よくかけているな、と思うこともありまして、もう少し、広く浅く、ではなく、深く密に、取り組んでいきたいなと心ぎめにしました。

そこで、……そこでこんなことをいうと、一見矛盾のようですが、せめてここでぐらいは、毎日更新し、吟味して、いろんなねたで、時間を掛けて書いていこう、と。 少しばかり、ツイッターのほうも減らそうかなあ。ここでじっくり、文字と向き合う時間を作ったほうが、自分には肥やしになるようなきがするのね。

ところで「肥やしになる」っていうフレーズ、太りそうだし、くさそうだから、私はあまりすきじゃないです。

●アルファブログの好みって結構ころころ変わりますよね。私は松岡正剛先生や小飼弾さんのラインと、いちるさんやココロ社さんのゆる+クレバーラインの両方を時どきに覗くようなかんじでした。最近はもっぱらツイッターだったけど、ブログいいよね! ちなみに最近はもっぱら小田嶋隆さんです。町山なんとかさんには行かなかった。小田嶋さんの慧眼は好きだけど、町山さんの毒舌はだめなんだと思う