日月星辰ブログ

Vive hodie.

二言目には気が緩んでいる、緩んでいると

 1日おきの出社になった上に今日は雨降りだったので、電車に乗らざるをえない。晴れたり、まあせいぜいが曇り程度ならば見切り発車で自転車で行ってしまうのだが、ドシャドシャ降っててはその気も萎えてしまう。

 出社は一時間遅れで良いことになって、ピークタイムは確かに回避できているのだが、夕方の上りはなぜか17時である。世の普通の会社が普通に上がる時間なので、そっちはまあ普通に混んでいる電車で帰る。

 朝は20代ぐらいの女性二人組の一人が、しきりとシリアスな電話を電車内でずっとしていた。店を締めていて、スタッフも来ていないのにリース代がどうこう、というようなことを話している。どこかのお店の経営者かもしれない。お友達の方は知らんぷりして黙っているが、内心は一緒に固唾を飲んでいたのかもしれない。

 コロナ禍の一端を垣間見てしまったのかもしれん、と思いながら電車を降りた。

 社内の雰囲気は一見いつもと変わらない活況を取り戻していて、電話もちょくちょくかかってきている。上司に対するぼやきまで早速復活していて、LINE魔の他部署の上司が不在のまま槍玉に上がっていてちょっとかわいそうだった。部署内の連絡をLINEにしているらしいが、頑なに登録しないという部員もいて、なるほど中間管理職大変だなというところだ。

 コーヒーが入るまであと少しの雰囲気だったので給湯室で待っていたら、これまた他部署の部長と、経理部の人がインバウンド需要の打撃に関して雑談をしている。いうてもそれほど日本、観光収入ないっしょ、今日日、というような由。そんなもんか私は知らないが、店をみている人にはそういう実感なのかもしれない。内需で十分ですよナイジュで、という。推しには見境なくお金を使うオタクなので反論はない。でもペソペソの薄給ですが。知ってるくせに、そこんところ…

 帰りがけにまた給湯室に寄ったら今度は女性が、「私がいつも使う電車、窓開けてくれないの!」と力説していた。混んでるのに窓空いてない、ということらしい。

 コロナが流行り出してからもしばらくは満員電車にみんな乗っていたが、一端それが回避されることがわかると、今度は混んでいるだけで非常な理不尽にあっているような気持ちになる。不思議だ。今も昔も満員電車は理不尽だと思っている、と、——前にも書いた。

 靴紐が解けているのをしゃがんで結ぶのも億劫なコロナ禍中だが、電車で居眠りして隣に寄っかかる人はいる。平和なもんである。気が緩んでるんじゃないか、と危惧する人もいるが、こうなったら運任せのような捨て鉢な気持ちになる。

 とはいえ、家に帰ったら速攻でシャワーを浴びて着替えた。日本は水道が安くて綺麗でよかったねマジで…

 

 食事にさりげなくおいているぬいぐるみについて、今日は時間があるので少し書いておく。もともと(?)はきゃらだいす、というシリーズのゴールデンカムイの私の推し、白石由竹である。他にも杉元佐一と、アシリパちゃんが出ていたが、私は結局、白石だけ買った。

http://www.empty.co.jp/products_others_101.html

 

みてこの可愛さ。

 

 杉元やアシリパちゃんはもう少し造形が複雑で、帽子をかぶっていたり、マタンプシをしていたりするのだが、白石はツルッと坊主だ。何これ素体? というぐらいシンプルである。その制約されたキャラクター性の中で、ファンを納得させる目鼻立ちが素晴らしい。いかなるデザイナー氏が辣腕をふるったのか知らないがとにかくよいできである。この垂れ目、上がりっぱなしの眉毛。惜しむらくは顎髭がない。

 これを、(前置きが長い)一昨年の初夏ごろに買い求め、一緒に自転車旅行をしたりして楽しんでいたのだが、ある夏、お友達とアニメイトに行った際にぴったりのものを見つけてしまう。

https://goodseveryday.com/archives/12886

これである。

私がみたのは白だったが、他にもいろんなカラバリがあるのね… 当時のアニメイト池袋本店にはこれの他にネコがあったが、猫は違う、猫は尾形だろう、という気持ちがしたので羊にした。

 これを家に帰ってかぶせてみたら、顔だけだったきゃらだいすの白石由竹に手足が生えた。

 そうなってくるともう、顔のマスコットではない、ぬいぐるみである。愛着も一入で、二つは一心同体となり新しい存在へと進化した。他のジャンルの推しキャラのもちマスにこれをかぶせている人もきっと同じ感慨を抱いているに違いない。

恐るべし、もちマス着ぐるみ。

 そんなわけで羊の着ぐるみをきた白石由竹のきゃらだいすは、いつしかこういうキャラクターになってしまった。オタクならば一瞬で事情をくんでくれ、それ以上は何も聞かないでほっといてくれるが、万一誰かに聞かれたらそのようにくどくどと説明しようと思っている。今のところ誰も聞いてこないのでそのような醜態を晒すこともなく平和に過ごしている。

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