日月星辰ブログ

Vive hodie.

80年代のティム・バートン版「バットマン」

私が見たバットマンえいがで、「ダークナイト」に出会うまでは、ほぼ唯一にして無二だった、これ。

ダークナイト」熱が続いている今みずしていつ見る! とDVDレンタルしてみてみた。


ジャック・ニコルソンかっこいいじゃないか!
前半のいかにも「銀幕ノワール俳優」っぽいところで、ジャック・ニコルソンのかっこよさを見せつけられた。うーん、好きだこういうの! もっとやれ!
あと、さりげなくボスがジャック・パランスという。すごい脇が硬い。でもバットマンやってる人はだれだか全然分からなかった。
キャラ的には、ジャック(=ジョーカー)のオンナの金髪美人さんが美味しいです。ほんとマジでびじょです。
また、ゴッサムシティの描き方も絵本みたい。演出も随所、絵本みたいな上にゴシックなところがあって、ああ、ティム・バートンは80年代からティム・バートンだったのだなあ、としみじみしました。

すごく渋いギャングだったジャックが、ジョーカーに変貌した後のお茶目ぶりがたまらん可愛かったです。テーマソングはプリンスなのな! 道化王子の曲を王子が歌う。王子つながり。部下が二人いて、一人がラジカセを持ってて(時代を感じる)、一人はボディガードみたいな立ち位置。この、ボディーガードのボブが結構美味しいのです。無言でジョーカーに尽くす尽くす。もうボス大好き。
好きな台詞は、毒ガスいり風船をバットマンに没収されたジョーカーの「My Balloon...」です。かわ、かわいいい!

初め、字幕設定するの忘れて再生してしまい、「まあいいかこのまま見られるところまで見てみよう」と進行してしまったので、細かいところが分からない。とくに、ジョーカーは口上が結構たくさんあるので、もったいないからあとでもいっかい字幕で見る。
でも細かいところ分からなくても結構見られます。大筋はだいたい分かるようになってるみたい。子供でも見れるようにだろうかね。

ジャック・ニコルソンはやっぱり可愛いよりです。設定的には、全身化学薬品で焼けただれたフリークの筈なんですけど。皮膚の色も白がデフォルトで、普通の人の振りをするときはドーラン塗るんだよ! 随所にティム・バートンの仕掛けた笑いポインツがあるのであまり怖くなかった。だいたいねー、登場するたびにプリンスかブラームスの子守歌が流れるんですよ。可愛すぎるじゃないか。
あと服装ね! シークエンスごとに着替えてるんだけど、いちいちかわいいのな! 服が。
硫酸噴射の仕掛け付のコサージュとか、テッラテラの緑のネクタイとか。紫色のスーツとチェック柄のズボンと、なんか可愛らしい紫の帽子をかぶって出ていらっしゃったときは危うくときめくところでした。らぶりー。小道具も大概すごくおかしくて、ぴろぴろ笛とかマジックハンドとか、そもそも山車に乗って金をばらまきながら登場(200万ドルばらまくよ! とテレビで予告→派手な「200」って書いてある可愛らしいピンクの山車に乗って登場→バットマンに見つかる→風船とられる→僕の風船! の一連の流れ)とか、どうかと思います。元がクールな悪役風だったから余計笑える…。
でも、ちゃんと(というかなんというか)バットマンに「Hit me!」と啖呵を切ったり、笑いながら人を撃ち殺したり、焼き殺したりみたいなところはちゃんとああ、ジョーカーだという感じです。

しかし確かに、もう少し痩せてたほうが、わたしはすきだな…。いや、これはこれでころっころしてて可愛いんだけど。