さぼてんが駅の建物の中に入っているので、年に４度ぐらい、買って帰るのですが、今すごく賞味期限がそろそろやばい卵が余っていて、ゆで卵を消費せねばならず、いろいろ知恵を巡らせているため、買って帰りました。ゆで卵とさぼてんのかつのミッシング・リンクをつなぐもの、それが本日の表題のタルタルソースであることは言うまでもないですね。
母親が家政科卒・栄養士だったりしたもので、料理についてはとても恵まれた環境で育ったため、あまり「ビニールの袋に入っている、できあいのタルタルソース」というものに馴染みがありませんで、タルタルソースというものは、「ガラスのコップに卵をぽこんと入れて、それを食卓用ナイフでめった刺しにし、しかるのちにマヨネーズその他の具材をぶち込んで作るもの」という認識が古くから浸透しているため、普通タルタルソースは自家製です。レシピサイトなどを見ると、「フードプロセッサを使用し」とかめんどくさそうなことがかいてあったりしましたが、フードプロセッサなんてこうきうなものなどいらん。みじん切りと、テーブルナイフで事足りるわ。
まあ、このタルタルソースの問題点は、具材がどうしてもざっくりと大きめで、ソースというよりも卵サンドに挟まっている卵ぐらいの固形性を保っている点で、それがどうしてもやだったら、プロセッサでもなんでもつかうといいと思います。まあなにはともあれ。
それほどこだわりのないときは、それこそ卵サンドの中身くらいにしか考えておらず、「タルタルソース」とは名ばかりの、卵マヨネーズあえをカキフライに塗りたくって平気な顔をしていますが、ちょっと味にうるさくしたいときはこれに玉ねぎときうりを入れるとおいしい。さらに興が乗っていればセロリを少々、パセリを入れればかんぺきです。
ところでタルタルソースなんて、エビフライかカキフライにぐらいしか使わないじゃないの、とかつては思っていた。４人分用意するのに卵１つもあれば足りるし、野菜はあまる。やっぱり非効率じゃないかとおもったのですが、案外野菜にかけても美味しいし、いろいろつかえるやつじゃな、と思いました。今夜はゆでた菜の花にかけました。みずからの常識などいかにも浅薄で、この世は己で思っているのよりももっと、広いのであります。
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