日月星辰ブログ

Vive hodie.

一月ぐらいからてんとう虫を飼っている

今年の1月か2月ぐらいから、てんとう虫を匿っている。

 

ある日、部屋に落ちていた。フローリングの床のど真ん中に、背中の方を上にしてうずくまっていた。「落ちていた」つもりは彼自身にはなく、単に「止まっていた」ぐらいの気持ちであったろうと思われる。

 

そのままの場所にいると、人間というものは迂闊であるから、踏んづける可能性がある。ので、急遽ジャムの入っていた瓶に匿った。

 初めはその上にテッシュなどを被せていたが、中の様子が覗きにくいため、早い段階で蓋はラップになった。そこに穴をいくつか開けて、輪ゴムで口を止める。

 

 わざわざレンタル屋でマクロレンズを借りてきて写真などもとり、暖かい室内で活動的になった彼のためにカロリーとしての砂糖水をあげたりしつつ、2ヶ月ほどがたった。啓蟄あたりで離してやろうと思っていたが、このところまだ寒いし、放すべき場所もどこにしたらいいのか考えあぐねている。

 一度、脱走もされている。Twitterで記録を調べたところ一月六日ぐらいから出現し、一月二十九日に脱走、二月一日に発見、再捕獲していた。脱走の原因はラップの封を不完全にしていたところだったと思われる。

 今日、街路樹の下に生えていたかたばみのつぼみにアブラムシを見つけたので、花ごと切り取って持ち帰り、湿らせたティッシュを茎に巻いて、飼育瓶のなかに入れた。アブラムシは植物の成長点近くにたむろしている。この季節だとまだ活発とは言いがたく、わずかに数匹が認められたのみの枝を持ち帰ってみたものの、お気に召さないのか見つけていないのか、今の時刻で捕食された様子はない。

 てんとう虫が顔を洗うこと、適度な湿り気を好み、午前中の10時ごろと、午後の2時ごろに活発に散歩をすること、それ以外の時刻は割とじっと動かないこと、暑い?と羽を少し広げたり閉じたりすること などが観察できた。特に猫のように顔を洗うところは見ればきっとこの虫が少し好きになるぐらい、かわいい。前肢にはおそらく狩などに重要なしかけがついており、それらの手入れも余念がない。触覚も一本一本丁寧にしごいていく。呼気に水分が含まれていたり、唾などが分泌されたりするのかはわからないが、数日取り替えないでおくと敷いておいたティッシュが少ししっとりしてくる。

 砂糖水はいつ飲んでいたものかよくわからないが、多分みていないところで舐めていたのだろう と思っておく。とにかくも二ヶ月を生き抜いてくれた。

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むし

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むしちゅうい、とか書きたくない

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おさんぽちゅう