日月星辰ブログ

Vive hodie.

頑張らない月

ほぼ一ヶ月ごとに「頑張っている月」「そうでもない月」が交互にやってきているような気がする。効率が悪いので、常にどことなく頑張ってるぐらいを目指していきたい。

 

ビーフット、という足の皮のケミカルピーリング剤で一躍拡大したメーカーから、「口臭に特に効果のある歯磨き」なるものの一番小さいサイズを5つほど買った。ケミカルピーリング剤を通販したときに、他のものも一緒に買って送料を浮かせるためである。だいたい、送料って言ったって500円ぐらいだから、余計なものを買う方が浪費なのではないか、と思うのだが、その時は送料無料に引っかかってしまった。で、宿屋に置いてある簡易歯ブラシについてくる歯磨き粉みたいにちっちゃいやつが家に今4つある。

 一つは無事使い切り、今2つ目も風前の灯である。この先しばらくはホテルにアメニティが置いていないような宿泊環境に放り込まれる可能性も薄いので(ドイツでの経験がよほど応えたらしい)このまま後3つも使ってしまえば良いのだが、それもちょっと、と思い歯磨き粉を買った。シャボン玉石鹸のやつにした。

 初めはピュオーラとか、ノニオとか、そういう大手メーカーが技術の粋を結集させたようなやつを買おうと思っていたのだが、なんか急に何もかもが虚しくなってしまい、なんか自然派で行こう…という風になってしまったのである。

 使い心地は刺激が少なめだが、思ったよりすっきりする。ピュオーラに慣らされた口内でもまあ、過不足のないすっきりである。ピュオーラへの異様な信頼感は捨て難かったものの、マウスウォッシュがあるのでいいや、となる。

 口臭は全然気にならないのだが、歯周病になるのは嫌だ。避けたい。みっともないからだ。いかにも歯を磨いてませんという感じではないか。大流行のはてなアノニマスダイアリーに載っていた30過ぎてもオタクバキバキ女性よりも、歯周病を抱えている女の方がみっともない。やがて皆にやってくるものかどうかはまだなっていないのでわからない。できることなら避けて通りたい。

 何か物を買うときにあまり即決することが少ない。味噌一つでも値段とグラム数を見比べ、百g単価を出してから買うことにしている。けちんぼである。肉とかはその辺も公正が保たれており、百g表示がついているのが普通である。ありがたい。問題は袋に詰まったいろんな物である。野菜は特に騙されやすい。でかいピーマン10個か、虫ぐらいのピーマン15個か。あるいはタネ付きの南瓜か。切ってあるやつか。南瓜はまだぐらむいくらとか書いてあることもあるから許せるが、その場合、可食部のみで測られているのか。タネは入っているのか。いないのか。

 もっとアレなのは煮干しである。「お得用」と書いてある袋の500円か。あるいは200円弱の小さい袋か。煮干しなんぞ山ほど食べないから後者でいいのか、これを機に健康煮干し生活を送るべきなのか。味噌汁の出汁を真面目に引くかどうか。これも結局グラムで出してから、相応の動機付けでどちらかを買う。おかげで子供の時より覿面に割り算の瞬発力が上がってしまった。何せ20年選手である。ここまでくるのに数多の溶けたニラ、しなびた大根、芽の生えたジャガイモなどをへてきた古参兵だ。

 30代ぐらいの人だと専業主婦でもこういう瞬発力はまだまだなのかもしれない。数少ない誇れるポイントであるが、せいぜいが日々の節約ぐらいにしか役に立たない。

 

節約を旨としていても、ときには無駄な出費をしなくては人間は干からびてしまう。

野郎ラーメンで1200円の豚野郎ラーメンを頼み「豚野郎のお客様!」と指呼される快感をたまには味わわないと、世知辛い世の中を生き抜いていけない。

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