日月星辰ブログ

Vive hodie.

ただいま。

茨城にある実家まで、京都のおみやげを渡しに行ってきました。途中秋葉原を通るので、ちょっとうきうき、あなたそんなに秋葉好きなの。だったら住めばいいじゃない。特に午前中の秋葉原は嘘みたいにさわやかで良い感じなのです。
あきばはちまんえんの夢が何となく頭の片隅に浮遊中なのです。なぜかブクロよりアキバが好きです。おなじオタクタウンな上、ブクロのほうが女性向けだというのに、なぜか。思うに私は、「おたくそのもの」である状態に潜在的に安心というか、あこがれめいたものがあるのだと思う。一生を棒に振る。よくない。
そんなことは全力で置いておいて、茨城です。水海道というところに自然の森公園みたいなのがあって、「あすなろ園」とかいう名前が付いているのですが(三セクっぽくてすてき)、ついでにそこに遊びに行きました。三セクっぽい公園はにぎわいはないけどそこはかとなく和んで、切なくて結構好きなのでした。採算が合わないのがそんなに罪か。採算が合わなくても市民にささやかな憩いを提供する、それが公共のつとめではないのか。私はこういう、三セクっぽい田舎臭いだっさいしせつが結構好きです。本当に。
ここではたったの3百円で湿地帯と、動物園と、野鳥観測所と、水族館が見られました。動物園と言っても白鳥とリスザルと孔雀やらなにやらというじみーな小動物ばかりでしたが、和むだけはとても和みました。とらわれの白鳥と次のような会話を交わしました。

「ちょいと写真撮らしてもらうよ」
「俺をここから出せ! 出さぬか!」
「無理だね。かわいそうだけど」
「そう写真ばかり撮るな! 見せ物じゃない!」
(がちがち)

この白鳥は檻に近づくと神経質に檻の隙間からくちばしをがちがち言わせる、なかなかに囚われっぽい白鳥で、じっと見ていると涙が出てきそうでした。さりげなく胸のあたりの毛も少しはげてたし。ストレスでしょうか。
すぐ近くに野生の白鳥が訪れる沼地があるのですよ。それがまた切ない。動物園とはかように罪なものなのですが、私大好きね、動物園。