日月星辰ブログ

Vive hodie.

引っ越し・完結編

今日、上司に「引っ越し落ち着いた?」と一見優しげな言葉をかけられました。「は」と答えましたが、まあ要するに「落ち着いたんだったら今にもまして働けよこら」という意味なのではないか、と厭な裏を読んだ。住民票移すために休んだりしたからかなー。しかし明日になれば、前の物件もいよいよ私の借り物ではなくなるわけであり、則ち正式に引き払うわけであり、そのために明日はあさっぱらから旧宅の掃除に行くわけだが、…まあ、これで、終わった。いや終わる。さらば板橋、こんにちは足立。
 すでに板橋には何の未練もなく、とくに先まで住んでいた物件などよろこんでお返し申し上げるのだが、そんなことを言っていたら板橋区で殺人事件が起こった。大地主殺人事件、だとー! いまが何の世なのか、ふいとわすれそうな大時代な事件ですね。むしろそんな大時代な人が同じ区にお住まいになっていたということに驚くわけです。お亡くなりになったご夫妻には気の毒だけれども、この不景気な世の中に札束がカビ生えてるとか、外で言いふらすことないと思うんだ…。易も言っている。謙譲の徳はすべてのシチュエーションにおいて非常に有用であると。
 ふつうさ、そんなことを触れてまわってたらさすがに人に憎まれるかなあ、と自重するよね。先祖代々の土地持ちで働いたことがないとか、報道は言うわけですが、…それが本当だとしたら恐ろしいことです。殺された殺されないよりも、そんなふうに生きることに空恐ろしさを感じる。
 私が土地持ちなら…図書館作るね。私設図書館。閉架式の。で珍しい漢籍とか集めて一生本読んでくらす。で好きな同志集めて研究とかしてもらう。あーそうやって大学ってのは出来たのか…。

纏めると、やっぱりお金だけあっても全然幸せじゃないなあということですか。お金は何かに役立ててこそもってるいみがあるよね。