今日も両親と酒盛りしました。
7月のKURAND CLUBの「白鬼」。岡山県。
無濾過生原酒。やっぱり麹の香りがファー!!っと香ってくる。開栓後一日置くといなくなってしまう香り。
あとあじがあまり残らない。濃い味の印象があるのに、飲み込むと後味は消えてしまう。幽玄というかなんと言うか。だから「鬼」なのか。
(鬼の字の原義はどちらかと言うと幽霊に近いもんらしい)
この存在感の儚さは透明感というのともまた違う。かなりくっきりはっきり見えていたはずの映像が、フッと目を離すと消えている。今そこにたしかにいたはずの誰かが消える。そういえばあの人は故人だったのだ、的な怪異体験のような。
お酒の味自体はそういう陰気さではないけれど。
幽霊ってものはあんがい陽気なものなんですよ、などというマンガのセリフを思い出す。
原料米:朝日(岡山県)
精米歩合:60%
仕込み水:自家井戸(高梁川伏流水)
アルコール:17.5%
日本酒度:0
今月のおつまみは「あられ瀬戸汐」。両親に渡すとパッケージにまみえぬまま雑に開けられてヴァーと皿にもられてしまう。
が、美味しかった。