日月星辰ブログ

Vive hodie.

NYフィル

 ててはわでそんなものを聞きに行こうと計画しておったらしいのですがててが重大な会議とやらで行けなくなり、おこぼれに預かって母とNYフィル・NHK音楽祭の一環として、ベートーヴェン「エグモント」序曲/リスト「ピアノ協奏曲1・変ホ長」/ドヴォルザーク「新世界から」聞きに行きました。弦がね、漢らしいの! そして管が悠々とオーケストラを飛び越えていくの。たった五本で。ホルンは柔和な重戦車のごとく、ペットは騎馬、トロンボーンはさしずめ、「衝車隊」…? いや、そんな暴力的でなく、もっとこう、軽々どっしり。蒼天臧覇みたいな感じ(どんなかんじですか)。柔和でどっしりで軽い。
 弦はおしゃれで、さくさくしていて、格調高くて、とにかく凄かったでした。無国籍な感じの音でした。さすがアメリカと言うべきなのか、こういうのが流行りなのか、分かりませんが、とにかく興奮すべき音でした。OLはこういうの聞いてフィーバーすればいいとおもう。フィーバー(ふる)。
 ドヴォルザーク新世界より、なんて、ポピュラーじゃん、と思っていましたが、なかなかどうして。第二楽章なんかカッコよすぎでした。おしゃれ・かつ渋い「遠き山に日は落ちて」。うむむむむむ。ためになる。
 アンコールは「スラヴ舞曲」に「アルルの女」。アルルの女なんて、後ろの人、合わせて歌っていましたがな! すごいよ、クラシックのコンサートであわせて歌う人なんてはじめて聞いた。どちらも聞き応えありました。同じバンド(バンド言うな)でショスタコーヴィチとか聞いてみたーい。どんなふうなオサレなもんになることやら。
 お礼に父上には、冬あたり、それなりのオケか「ジンガロ」の切符を取る事にしました。曲目にうるさいのでバッハあたりで。室内楽なんかもええなあ…。

 才能のある人間が、ほかのものが何もかも見えなくなるほど打ち込んでいるのというのは、とても迫力のあることだなあ、と思った次第です。