日月星辰ブログ

Vive hodie.

帰ってきました

スティングのコンサートははるばるヨコハマまで。あと一駅で中華街だったけどぐっと我慢して帰ってきた。明日があるのさ。

スティング、来日公演で名作『ラビリンス』を完全再現 | Sting | BARKS音楽ニュース
これ…の追加公演。

いや、良かったです。なんていうか、万人受けはしないだろうけど、こういうの大好き! もっとやって欲しい。エディン・カラマーゾフがかっこよすぎた。あとコーラスのひとたち。ロンドンから来た「great chorus group」だそうだ。
スティングも素敵すぎます。私の産まれた頃にデビューした人。てか、こういうことができるミュージシャンって、この人ぐらいにならないとなあ、と言う気がしました。だって、中世の音楽をやるって、明らかにさー…売るには大変そうじゃん。ネームバリューと固定ファンがあってこそ、この引きつけだろうよ。
もちろん、さらに実力も伴っているという。
固定ファンの人たちが「リュートいかす」とかなってくれることを願ってるのだろうか。
まあ、私はまんまと「リュートいかす」となりました。

ちなみに、ファン層は普通でした。もっとこう、紳士淑女ばっかりでどきどきするような、正装していかないとはじかれるような所だったらどうしよう! とか思っていたのですが、ぜんぜんそんなことはありませんでした。隣の女の子は二人とも個性派っぽくって、右隣はロック、左隣はインディアでした。三人ともピンで逞しく来ている。どうよ。
前の人は熟年の40代ぐらいの夫婦。子供はいないっぽく、おしゃれ夫婦ふう。斜め前の男二人連れがすごく気になった。なぜ、スティングに、男二人連れ。いや、かっぽーで見に来いと言うわけではなくて。

音楽の方はクリスマス気分を否応なく盛り上げるクラッシックコンサート風味。前半の第1部でぞろぞろ遅れてくる人たちがいるのはカルチャーショックでした。ほら、クラシックのコンサートだと、普通、始まったときはちゃんと居るじゃない…。途中で帰る人はいますけどね。まあ、真打ちスティングさん登場の頃にはみんなそろってましたが。

アンコールの方法もちょっと違ってて、一度呼び出したら纏めて数曲聞かせてくれます。リュート伴奏でビートルズとか、スティングの曲とか、すごく贅沢ー。あとサービスっぽく「さくらさくら」なんかを。最後にスティングがこっそりエディンのリュート借りちゃって、ロックなきょくをやる下りはちょっとというかかなり可愛かった。何あの可愛さ。とても50を越した人とは思えません。昨今の50代は若くて困ります。

あと、第1部のコーラス隊だけの合唱の時に馬が居たの、あれは何か由来があるのかしら。たしか、「のだめカンタービレ」に、のだめが馬のうしろあしをやるのやらないの、っていう話があった気がします。それもクリスマスコンサートで。
ヨーロッパではクリスマスにはキリスト誕生の劇をやるのが通例らしいけど、それかしら。それなのかな。しかし馬だけ出てきてもな。

「あのラクリメはクラシックファンにはちょっと…」というレビューがありましたが、私は別に。だって…美声じゃない方が泣けるじゃないか。なんか、リアルを感じます。あの歌声には。原点回帰的なリアルを。

エディン・カラマーゾフがいかにすごいかということを如実に語るCD。ゲストにスティングもいます。