日月星辰ブログ

Vive hodie.

『魯迅の言葉』読んだった

とはいえ半分は中国語なので、日本語のとこ半分だけを流すように読みました。寝る前に。 自由とか、そういうことについてしみじみ考えさせられる本でした。孤独は自由なんです。でも自由なだけではやはりあかんのです。社会にまみれて七転八倒する勇気にもなりましたし、社会から阻害されてもなんとか生きていけそうな気分にもなります。この本一冊、棺桶に入れていただければそれで、という本がまた増えました。棺桶本まみれ。

棺桶本リストは作っておいたほうがいいなあ、と最近思います。人間いつどうなるかわかりませんので毎日悔いの残らないようにね。一生懸命にね。

棺桶本リスト: 『三国志』1〜8 『蒼天航路』極厚8巻と10巻 以上はまだまだ煩悩の極みという気がします。むしろこれは、「この人」という人に形見分けしたほうがいいのではないか。 あと先日名前を上げた名エッセイ『生物としての静物』、『モンテ・クリスト伯』それとこの『魯迅の言葉』。もう少し極めていってもいいんじゃないか。そうですね。にわかあほまるだしです。

これは舌を巻いたわい、と思った本といえば私にとっては『薔薇の名前』なんですけれども、もえとか超越しすぎてて。あと何故か上巻が行方不明になっている程度の愛ですから、ほんとうにすきなの? と自問したくもなります。学生の時にハマりにハマった新本格系はだいたいもう卒業しちゃいました。あれは学生の頃読まないとね。京極さんは塗仏まで。その次のなんだっけはなんというか、あまりよい出来には思えませんでした。私自身が乗れなくなったのか、本当にイマイチだったのかはよくわかりません。

塗仏の宴までは、ケレン味ケレン味として生きているというか、あの、「かつて京極堂の上司だった禍々しい男が、満を持してラスボスとして蘇ってくる!」みたいなノリ、たまりませんでしたねえ。その点つぎのやつ(名前すら忘れているていたらく)はなんかわくわくに欠けました。あくまで個人の感想です。