日月星辰ブログ

Vive hodie.

8月意外に本を読んでいた!

ので記念ペタリ。無理してでも読まないとね、本は。

8月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1631ページ

高い城・文学エッセイ (スタニスワフ・レム コレクション)高い城・文学エッセイ (スタニスワフ・レム コレクション)
高い城は、賢人の幼少期の記憶の話。創作とはどの様な情熱のうえで行われるべきか、など、襟を正したくなる。文学エッセイはたいへん難解だったが、これも背筋が伸びるような警句に満ちている。近親交配に陥って退化の一途をたどるSFの姿は、日本の文化的な現状にも当てはまる警句だと思います。
読了日:08月30日 著者:スタニスワフ レム
天の声・枯草熱 (スタニスワフ・レム コレクション)天の声・枯草熱 (スタニスワフ・レム コレクション)
「天の声」は異界からのメッセージの解明に苦悩する数学者、「枯草熱」は不可解な事件の「おとり捜査」に身を投じる宇宙飛行士が主人公。「天の声」では異世界どころか、人間同士ですらしばしば見られるディスコミュニケーションの問題を、「枯草熱」では「風が吹くと桶屋が」式の意図しない偶然の連鎖が見所。あと麻薬中毒の描写力。読んだ後に悪夢を見ました。
読了日:08月16日 著者:スタニスワフ レム
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)
地球という天体が宇宙の中で個性的な存在であるとすると、もっともリアルな異星との遭遇はやはりこうなると思う。高熱の夢のような、描写の極限をいくような、星の描写が圧巻。人間ドラマ部分は押井守監督とかに映像化してほしい感じ。星の描写も押井監督なら凄い感じでアニメ化してくれるかも。
読了日:08月04日 著者:スタニスワフ レム
呪われた部分 有用性の限界 (ちくま学芸文庫)呪われた部分 有用性の限界 (ちくま学芸文庫)
人間が、過剰なエネルギーを発散する存在と定義した上で、その「発散」がどう行われるか、を考察している。資本主義における「有用性」が栄誉から遠ざかっていることや、供儀の独特な定義など。
読了日:08月02日 著者:ジョルジュ バタイユ

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