日月星辰ブログ

Vive hodie.

最近読んだ本

空前の新書ブームです。

伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)

伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)

これは良い物書き指南書。文章のお作法とか、正しい日本語とかっていうのはもうすでにお腹いっぱいなので、その前段階の本を何個か読んでます。前の「小説のストラテジー」もそう言う類のあれだったけど、物書き指南書には往々にして良い読書術も書いてあってお得ですよ。
この本もクツシタみたいに裏返せるようになっていて、「良い文章を書くためには」は「良い文章を読むためには」につながるんだなあ。と思った。

同じく。

「知」のソフトウェア (講談社現代新書)

「知」のソフトウェア (講談社現代新書)

これもそうですね。アウトプットの仕方もそうだけど、大半はインプット方法に裂かれています。アウトプット論で面白かったのは、立花隆が文章を書くときの四苦八苦が詳しく書かれているところ。「この段落とこの段落の間に何時間かかった」「ここは一気に書いた」とかそう言うのが。あと文章作成時に取るひらめきメモとか。他にも「机の作り方」とか「カードの作り方」とか。
80年代の著作なので、所々古いけど(パソコン系がとくにね)、方法論は古びない。

調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940)

調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940)

これは立花隆のあれをもっとアップ・トゥー・デートした感じ。とはいえ著者が違うので、視点も違う。ノンフィクションの書き方講座なんだけれども、これも取材の下りがすごく充実しており、日頃からの情報の集め方の参考になると思う。挿入されている作例がすごくて、そこを読むだけでもぐっとくる。集団自殺事件に取材したルポルタージュの作例(もちろん発表済みのやつ)とかもう物語としても迫るものがあった。また巻末参考文献がすげ。
 様々な事象を調べ、書いてきた著者の物の見方の迫力に圧倒される。
上記2冊が参考文献に載ってた時におおおと思った。「書く」論がたくさん! 是を読めばまたマイ読書論が深まるかしら。

まだまだ読書論・物書き論ブーム。なんか良いのあったら教えてください。