日月星辰ブログ

Vive hodie.

無垢に真剣になれるかどうか

 が、今後の世界でヒーローになれるか否かを決めるような気がしました。
 という「DEATH NOTE3」感想。
 ノートはノートの意でいいんだろうなあと思いつつ、一つ間違って「死の旋律」っていう意味のほうだったら突然耽美に。
 無垢で真摯でそのくせ小賢しいという主人公像は、ここ十年からの比較的ロングセラーのブツで、海江田とか、そもそも曹操さま@蒼天航路とか、あてはまるなあと思うのですが、旧弊的ヒーローと違うところは、正義という観念に汚されていないところだと思うのです。

 ドラゴンボールの悟空なんかは、このプロトタイプで、かれの無垢さはなんとなくうわべだけで、やっぱり仲間が殺された! とか、地球が危ないー! といった、明確で排他的な感情が戦いの動機になっているようなところがまだまだ旧弊的な気がします。侵略者との戦いを描いている限り、その動機付けから逃れられることはないのですが。

 つまりすなわち、やりたいことが世間的に考えて悪いことだろうが、いいことだろうが、真剣に、真摯に取り組める無垢な人間が、ここ10年らいのヌージェネレーションヒーローだと思うのでした。
 曹操の徐州大虐殺を蒼天が割かしすんなり描いちゃったのも、曹操が真摯に無垢に、次の政治のことばかり考えてやらかしているあたりが重要な訳です。唯才であって唯事。あるいみ羨ましすぎる生き方であろうと。
 ライトの場合は、つまるところ、駆け引きに全力であるなと。面倒だったら止めちゃえば? というのは一世代前の考え方で、やりたいから、とことんまでやっちゃう、ちうのが最近のものの考え方であろうかと。
 つまるところ、そこら辺の齟齬が、最近我が身に降りかかって、厳しく感じられる。
 好きなことを好きなだけやらかして、その上それが鮮やかで、ひとのこころを捕らえるとしたら、なんて幸せなんだろう、とは確か、ユダヤ人の大富豪もおっさっておいでだったですね。

 ああもう。