日月星辰ブログ

Vive hodie.

ブラザーズ・グリム

ええーと………。

なんていうか、くらくらする映画でした。



わざと? わざとなの? わざとといって。
こんがらかる人間関係、筋、唐突に投げ込まれる「温度の違う設定」。テリー・ギリアムって…かっとんでますね!
初めのほうは「人々の迷信をくいものにするせこいグリム兄弟+占領下のドイツで政治的且つリアルな感じをだすつもり…かと思いきや後半おとぎ話! わけわかんない! かっとびすぎ! フリーダム!
脚本書いてる人もかなりフリーダムに書き殴ってるかんじ。温度的にはパイレーツ・オブ・カリビアンにちかいものがある。
ファンタジーしたいのか、ファンタジーをこけにしたいのか、どっちなの!
随所にギャグをちりばめたり、笑える三枚目の二人組(道化役というかなんというか)をいれてみたりという子供アニメ臭いテイストと、虫とか死体描写とかが絡み合って、なんかどどめいろのテイストを醸し出している。血のソーセージとザワークラウトみたく。うええ。
史劇のパロディもあるし、ファンタジー巨編のパロディもあるし、まあなんていうか、真面目にだけは撮っていない映画だなあ。随所で笑いが漏れるかんじ。テーマ性が何か強く打ち出されていればそれもまたいいんだけども、それを頭で探しながら見ると疲れるだけだった。
見かけによらずバカ映画ですので、何も考えずに見るのが吉かと。その方が楽しめる、絶対!

取り急ぎ、ファンタジーだと思って見ると肩すかしを食らうと思いました。でも、スラップスティックとしては好きなノリです。

あー、私はヒース・レジャーのかわいらしさばかり見てました。マット・デイモンと寸止めちゅーまである。このころは…3年前だから25さいか…。かわいいなあ……