日月星辰ブログ

Vive hodie.

堪能「蒼天航路 最終話」

これ以上ないってほど美しい最終回で安心しました。
ん? 安心?
なんぞ不安でもあったような。

正史「三国志」を繙くと、曹操以外にも簿葬を望む遺言を残した人物が結構いらしゃいます。でも、これってきっと、曹操がつくった価値観だよね。

最後に亀に言わせていた、
関羽は神になり、劉備は物語となる。しかし、人の世は曹孟徳を残す」という言葉には泣かされました。「百年も経てば名さえ綺麗さっぱり消えて無くなろう」と何の嘆きもなく、朗らかに言えてしまう清々しい境地と、対照的な「百年経とうが千年経とうが」決して忘れ去られないという寿ぎ。三国志をたしかに語り継いだ! という気迫が伝わる漫画でした。
うーん、綺麗な終末だ。

しばらくはこの余韻で充分ですわたしゃ。

あ、そうそう
青州兵が太鼓たたいて出て行くシーンがあって、わたしはほんとうにうれしい。
臧覇? いるんですよあれの先頭に。でものこのこかえってくるけどね。そこがまたもえー、…っていうことにしておいてくださいもう(逆ギレ)!