日月星辰ブログ

Vive hodie.

ラーメン屋妄想

 私の家の近くには、ものすごい数のラーメン屋があります。美味しいところ・よく行くところだけで5軒。あんまり行かないところもあわせると最早数えるのも馬鹿馬鹿しくなるほど。
 一番家に近い中華料理屋は、やる気があるのかないのか、土曜日の夜と日曜日の夜に堂々と休んでいます。いやオフィス街にあるうちのアパートの立地も悪いのかも知れませんが、住民にはなはだ不親切です。ものすごく美味しい上に、野菜がめちゃくちゃ多く、重宝しているのですがどうもそのあたりでもう少し頑張ってほしいと思います。せめて土曜の夜にやっていれば、中華パーティーもできるというのに。
 その中華料理屋さんが、ツリーを出していました。店構えこそモダンで若々しいので、確かに店員にそういうセンスの方がいるのかもしれませんが、味はどちらかというとかなり硬派な、ぶっちゃけ大変美味しいところで、ツリーを出しているのが可愛らしくてなりません。
 「それなりに客足もついてきた。味にも自信がある。ここはひとつ、新顧客層を取り込んでみてはどうか」
 「グルメといえば女の子だよな、やっぱり」
 とばかりツリーを用意する大将。もえ。

 また、もうすこし駅の方に歩いたところにあるラーメン屋さんは、一度他店に土地を貸していたのか売却されたのか、閉店していたのに、近頃復活したお店で、所謂昔ながらの中華料理屋を地で行く、ここもまた大変硬派な感じのお店です。油染みた店内に、ビニールの椅子、看板に掲げられたメニューの写真も、どこか油染みていて、大変「親父様」臭の漂う、それはそれは良い感じのお店なのですが、先ほども書いたとおり、しばらくの間同じラーメン屋に場所を譲ってい、一体どのようなドラマがその背後にあったのかをいろいろ妄想想像してしまう感じです。しかもその、一時期同じ場所で営業していたラーメン屋というのが、味の形態がいかにも今流行の鶏がら系と言った感じのお店で、具も海苔とチャーシュー、メンマぐらい、というあまりその、やる気の感じられないお店でしたので、より興味深い。
 「大将、もうこんな中華料理屋は古いよ」
 とか何とか言って若い人が場所をとったはいいものの、思ったより客足が伸びず、
 「料理屋の道は、そんなに甘かねえ」
 とかゆって見事土地を取り返したのではないか、なんて。もえ。