日月星辰ブログ

Vive hodie.

衣食足りてもえを知る

服まみれになり、がらくたを様々整理する毎日では、もえを充填することもままならず、日々悶々と生きております。自ら変化を起こすことにエネルギーを吸い取られ、絞り尽くされ、とてもじゃないけどもえどころではありません。このまますると私はひからびて死んでしまうかも知れない。
と、言うわけで、やけに急く気分のまま、とりもあえず本を読んだりしました。うろうろ。

海辺のカフカ〈上〉

海辺のカフカ〈上〉

 上司にお借りした本の1冊。ほかにもいろいろお借りしているので、早く読まなければならないのでした。村上春樹は食わず嫌いが「象の消滅」以来、徐々に治癒に向かって、本作はとても前向きに読めました。悲劇的で、温かくて、すこし怖くて、懐かしい、というこの全体感はなんだろう。昔住んでいた日進の山奥を思わせる。