二日目は少し足を伸ばしてジブリパークへ。
一度入っておかないとな、くらいの気持ちで行ってみた。よく考えたらここも私の幼少期の思い出の場所である。長久手 青少年公園跡地。ここにあった「ロボット館」や大きな芝生の公園などは強烈に記憶に残っている。
昔は体育館などがあって親もバトミントンなどをしに通っていた場所である。
万博を境にリニューアルが施され、宿泊施設などはリストラした代わりにスケートリンクができた。芝生の広大な公園は残されたようである。
写真では今ひとつ伝わらないが、広すぎてかつて私は迷子になりかけたことがある。今見るとまあ広いかなくらいだが、このマージンがバカにならん。
ジブリパークはこの大芝生公園(とそこに立っている屋外ステージらしきもの)の周囲に点在するように設られている。ジブリの手の入っている場所は有料・前売り券購入性で混み合いを回避してるつもりかもしれないが、人間というのはキャッチーな場所に固まる性質があるのだ。そのことを人間観察の達人である宮崎駿をはじめとした権利元が知っていたのか、知らなかったのかはこの際置いとくが、わかりやすく売店やレストランに人が蟠っており、逆に山道など(なんとなく)造園者が歩かせたがっていたはずのところには人影はない。レストランは前売り券を買っていないとほぼ入れない。あとちょっと座れるカフェはほぼない。そこに来て名古屋の酷暑である。
あつい。
あつい。
あつい。
登山道は2ルートあり、私はまず険しい方を登り、楽な道を降ったのだがそれが自然児を愛する権利元(偏見)の意にそうているのかはわからない。暑いよ。
暑い人にはケーブルカーもあるしバスもある。
どんどこ森やもののけの里は大人には正直物足りなく感じた。まあ、プレミアム券買ってないので肝心の展示には入れないことの方が多かったが…
魔女のエリアはなかなか楽しめる。建物が林立しており、中に入れるものも多い。
売店も2つある。
が、なんとなく野球のファングッズショップ見たいな落ち着きのなさを感じて買うのはやめた。
帽子屋さんでバロンの帽子キーホルダーを一つ買う。
もののけの里では手拭いとレモネードを買った。
エリアごとにスタッフのユニフォームが違っていたりして芸は細かい。過度に干渉してこない感じも良い(ディズニーはそれが重くてあまり行きたくない)。本来の公園らしい過ごし方もできるし、子供みたいなやつを連れてRPGさせるのにもうってつけである。
が。
日の当たらないベンチがなさすぎ。
ベンチで目玉焼きが焼けるぜ。
もっと木々が茂っていれば或いはという気もするが、夏の日差しを遮るほどの木を生やせば今度は虫が発生するだろう。そうなったらまず、今日日の子供は来ない。虫といっても蝶々やカブトムシだけじゃないからね。
オリオン座では「毛虫のボロ」がかかっていた。ちっちゃなまゆを作るようなガの幼虫っぽいのが主人公の可愛らしい作品であるが、虫の生体にはあくまで忠実である。アリエッティで描かれたちっちゃい世界をさらにちっちゃくしたような、半分顕微鏡でみてるような世界。食べたらすぐにカボチャみたいなフンをする芋虫。うんこに翻弄されるボロのところで子供たちは大受けしていた。
本物の毛虫をじゃあ子供が喜ぶかと言えば。トトロを何度も見る子供はいてもあれをみて外に駆け出す子供は稀である。それでもふとした瞬間にジブリアニメの描写とは生々しく体に跳ね返ってくる。だからみんな好きなんだと思う。
大倉庫に入れたのは15時だったので、あまりゆっくりはみられなかったが、それくらいの感じでいいのかもしれない。動線はかなり作り込まれていて、ボロをみたら企画展までノンストップで運ばれる。
企画展は食べ物描写の特集だった。
館長室。よしたけなんて贅沢な名だね。今からお前の名前はタケだ。
オスカーおめでとうございます。
17時には離脱してリニアモーターカーに乗った。藤が丘からは20分くらい。
東山線の駅名もいちいち懐かしかった。目をつぶってても名古屋駅に帰れるのだが、土産物屋の場所がわからなくて少し困った。京都や大阪みたいにわかりやすくなってない。新幹線の券売コーナーやみどりの窓口から丸見えであることが望ましいが、なぜか見えにくいところにある。
名古屋駅は一直線の作りになっているので名は迷いようがないはずなのだが、逆にこういうものは効果的に配置されているとは言い難い。改札も何もかも横並びなので隠れてしまうのかもしれない。
ともあれ、さらば名古屋。また近いうちに行きたいね。