日月星辰ブログ

Vive hodie.

 自粛も長くなってくると、だんだんやることが少なくなってくる。

 そろそろ各社から契約に関するメールがぽちぽち入りだしたのも、多分そのせいだ。

 私も去年からペンディングになっていて、なんとなく進捗を聞くのが怖くなってきていた案件を恐る恐る制作会社に問い合わせてみたら、「今月末には」と言われた。良かった進んでたんすね。ほっとする。向こうもしばらく音沙汰がなかったので、呼水を引けたのならば、まずは。

 お昼に食事を近くのコンビニに買いに行ったら、ご近所らしいままさんお二人と、二人のお子さんらしい4、5才の子供たちが4人、楽しそうに買い物をしていた。飲むヨーグルトやサンドイッチを小さい手で摘んで抱えて、ママこれ買っていい? とか言っている。自分で選べるのが楽しいのだろう。あれこれ欲張って引き出さないところ、お利口だなあと思いながら、私はパッケージに新発売と書いてあった牛丼を引き出して、中身があまり変わっていないことに失望して戻した。新発売、メガ盛り、というから肉の量が素敵に増えているのを期待したのだが、肉の量はさほど変わっておらず、ご飯の量が増えていた。大人の方がいい加減である。

 このご時世、棚のものを無闇に触るのも遠慮がちになってしまう。

 昨日カレーのために肉を買いに行った時も、肉の棚の前にビニールのシートがぶら下がっていた。のれんのようにかき分けて、目的の肉をとるのだが、安くて美味しいお肉屋なのに、店舗はさほど広くない。自然、人と人が近づいてしまう。店の扉は終始開け放たれていて、お互いマスクをしているのでまあいいんだけど、気まずい。ついでに肉を選ぶのもまず目視に慎重になる。手にとって値段とかグラム数が思ったのと違ったら困る。何しろビニールシートごしである。御簾ごしに姫君に歌を送るのもこのような気分か、と考える。

 一時期に比べるとコンビニもワッと人が混み合っていることがあまり無くなった。昼休憩も時差を設けている会社が多いのか。外食屋は今にも潰れそうなところが顔で笑って心で泣いているらしい。そんなツイートが私のツイッターにもRT経由で流れてきていた。どんなにシャットアウトしていても世知辛さはRTの川に乗って流れてくる。顔で笑って心で泣いて。そんな浪花節を当事者から言われると弱い。泣いてしまう。

 午後開いた時間にちょっとずつ読んでいた辻真先「TVアニメ青春記」を読み終わった。辻先生は1932年生まれとのこと。ということは88さい…? この間、コミケの三日目にいらっしゃいませんでしたっけ…辻先生の平易で無駄のない文体が大好き。そうして米寿になられても精力的に新刊を読まれ、呟かれている。

 まだ「オタク」という言葉がなかった頃、アニメがキワモノだった頃、アニメシナリオで活躍されていた先生の青春を読んで、「尖兵」という言葉が頭に浮かんだ。三国志でいうところの楽進。新しい世界を現場で、泥臭く、果敢に切り開いていく人。第一話の脚本を多く書かれていることも「一番乗り」のイメージに繋がる。

 

今日のご飯。

日が出ているうちに炊事を終わらせよう! と躍起になるあまり、同居人の都合も考えずに作り切ってしまった。家族がいるインスタグラマーは先に自分のだけ作るらしい。それは…ちょっと考えておく。

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 ご覧の通り光量不足。割と忠実な色味で撮ったら、暗かった。もう少し嘘つけば良かった。