日月星辰ブログ

Vive hodie.

抜け殻

あれほど時差ボケには気をつけていたのに、やっぱり軽い時差ボケになった。

しかし密かに、いきなり会社に行って置いてよかった、と思った。もし一日休んでいたら絶対に、間違いなく寝こけて一日が終わってしまい、多分時差ボケはより一層ひどくなっていたに違いない。

 しかし案の定、起きたら8時ちょっと前、とかいういきなり大ピンチで、ノーメイク、髪の毛はかろうじてヘアメイク剤でなんとかして飛び出す、という暴挙に出てしまった。当然朝ごはんなんて食べてない。

 フランクフルトでは太陽様に合わせるために、なんとか這いつくばって頑張って起きていたが、それが功を奏したらしい。帰ってきてしばらくは、夜眠くならない。そうすると、文章が書ける。原稿が進むという仕組みである。

 今日はゴールデンカムイ2期第2話(通算15話)の日だけど、あえて見ずに原稿をやった。

 これを再読している。

なんやかんや言って、おそらく一番中井英夫が苦心していた頃の、この巻が一番好き。「虚無への供物」などを読み始めるとなかなか終わらない。

つまみ読みに適している。特に表題作は70年代渋谷の風俗、現在形の姿の活写と、少女漫画然とした登場人物たちの修羅場とが重なり合う構造が好き。日記じみているところもあれば、大げさでケレン味たっぷりなところもあるのを、類稀なる文章力で暴力的にまとめている… と思っている。