日月星辰ブログ

Vive hodie.

せっかくなので街中

初めてフランクフルトに来たのに何も見ないで帰るのは癪だったので、最終日は街をウロウロすることにした。

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さらば、我が宿。5日間ありがとう。ベッドメイクのチップとか、置かないで過ごしてしまったが、最終日くらい…と思っておさいふを見ても小銭がない。

仕方ないので階下で水でも買って…と思ったら、カウンターにも小銭がないと。「お勘定…」と言いかけたらゼスチャで「いいよいいよ」されてしまった。2ユーロの水奢ってもらっちゃった。

うーんチップに関しては諦めて、せいぜいいい評価しとくよ、くらいのもので、まあ混雑期間中で宿代も高かったしいいか…となる。ドイツは必ずしもチップ置かなくてもいいらしいのが救いといえば、救い。

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この、不思議便利な石鹸とも今日でお別れか。…名残惜しい。ここぞとばかりにアクスタを取り出すオタク。

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例によって早起きしたので、なんとなく一日の予定を練る時間があった。そういえばお土産のことを何も考えてなかったので、何か買えないか、と「フランクフルト  お土産」でぐぐる

ここを参考にした。

allabout.co.jp

お土産ものが買いたい!それもフランクフルト学派マグカップ!という謎の物欲で、ヘッセンショップを目指す。

Hauptwache駅までとりあえず移動。ところがこのガイドだと9時には開いている筈のお店がまだしまっている。どうも休日9時に開けてても、お客がこなかったのか。

仕方ないので少しだけ市場を冷やかしたり、ツァイルで時間を潰したりしていたら、全くの偶然に取引先の人に会った。

「ブックフェアですか」

「そうです!」

とかあとはまあ仕事の話を立ち話して、別れる。多分彼女はツァイルでおしゃれショッピングだろうな。

私は地元っぽいものが欲しいのだ。

ヘッセンショップで無事にショーペンハウエルマグカップと、「Frankfurt」っていうベタなタテカンを持ったあひるくん、あと地元で飲んで美味しかったお茶を買った。お茶とあひるくんはお友達へのお土産のつもりだが、喜んでもらえるか謎。

あひるくんは他にもいろんなコスプレをした子がいろんな店で見かけられた。なぜあひるくんなのかはわからない。 

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その後でたらめにウロウロしていたら偶然「レーマー広場」についた。教会の高い塔があって、それがとてもゆかしく見えたのでとにかく目指して歩いていた。ちょうど11時半の鐘が鳴っていたので、しばらくきく。記憶の中にとどめておけばいいのに、動画を撮った。

 

案外こういう資料って後で役に立つのである。

 

なぜ11時半になり、その後正午にもちょっと鳴ったのか、どういうしきたりでそうなのかはよくわからない。とりあえず尖塔を目指してなおもゆく。

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どうやらこの教会は聖バーソロミューの教会だったらしい。ドイツ語読み、「聖バルトロメウス」。なお神聖ローマ帝国皇帝の戴冠式をやる場所だったらしいことは帰国後知った。無知とは損である。

レーマー広場もまあ、多分そういう由緒あるところだろ。ゆかしげな教会に惹かれてふらふらして、よくたどり着いたな。いいことがあるに違いない。なにせ皇帝の聖堂だ。

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バーソロミューについて少し調べてみると「生きたまま皮を剥がれ 首を落とされて殉教した聖人」とあり、なんだかゴールデンカムイののっぺらぼうっぽいので、やっぱり呼ばれたのかもしれない。皮のことばっかり考えてたのか。皮職人の守護聖人

 

当日それを知っていれば、と悔やまれるが、知っていれば鼻息を荒くして目指したのであろうからそれでは面白くない。ここはやっぱり、呼ばれなければ。

 

見知らぬ街では一度は、危なそうな人気のないところを避けて、でたらめに徘徊することをやらないとなんだか勿体無いような気持ちがする。彷徨う街角がなかったり、さまよえるほど安全でないと残念な心持ちがする。フランクフルトはそういう意味では大変良い。

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本屋さんには3軒寄ったが、アート系の大型本が結構たくさん置いてあり、そして結構安くなっているのにびっくりした。再販制度はやはり悪だね。写真はオーディオブック。これも種類がたくさんある。

 

どうもドイツでは、新刊本はある程度たつと自然と値段が下がるみたいである。値札に「前はこの値段、今はこの値段」とかいてあったりする。二重線で消すみたいなあからさまなディスカウントではないし、本当に楽しみにしている人間が本を新刊で買わざるを得ない習性をよく知っている。

 Maja Lunde the history of bees

今の新刊はミツバチの表紙が印象的なこれだった。ペーパーバックおちが最近だったのだろう。日本語訳も出ている。

 ドイツで人気らしい。読んでみようかな。

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レーマー広場を出た後にふらっと入ったケーキ屋さんでケーキを食べる。なにやら広場に市が立っていて、いかにもヨーロッパらしい雰囲気がある。

これが日本なら屋台だろうね。

横置きの琴みたいな楽器を演奏している、音楽大学の学生みたいな若い女性がいる。そういえば市場にもギターでオーソレミオを演奏しているおっちゃんがいた。聞かせる。うまい。投げ銭したくなるけどしない。

3時半には空港にいなくちゃ、と思いながら、急いでいちど中央駅に戻って、なにをしたかっていうとお利口にもブックフェアの一般デーを覗いた。

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痛バックとか売ってたし、

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カゼ漫画の棚は盛況だった。「ゴールデンカムイ」探してみたけどドイツはまだ出てないらしい。

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お名残惜しい気持ちはあれど、3時半に飛行場へ。さらばドイツ、フランクフルト。マイン川。

 

アシアナ航空のご飯はやっぱりコチュジャンがついてくる…帰りにビビンパを頼んだら、チューブできた。 

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