日月星辰ブログ

Vive hodie.

泰山編2

すごく間が開いてしまいました…楽しい中国旅行です。

日常が思いの外喜びに富んでおり、気が付いたらすごく時間が経っていました。人間快楽には弱いモノです。

とはいえ、ここ2週間ぐらいは怒濤のように忙しく、くじけそうになったことも多々ありました。それでも、「あー、中国いきてー」で乗り切ったのです。恐るべき大陸・中国。

さて、オサレに台湾などに嵌らず、いきなりディープ・ワールド・チャイナに嵌った我々旅は道連れ世は情け一行ですが、私は終始道連れの情けに助けられておりました。


コンパートメントの上の段を譲ってもらったよ!

おさらいです。泰山行きの列車は、4時頃出発してなんと、朝の七時につくという過酷なものでした。一緒の車両の中国人諸氏はいずれも男性。普通なら見知らぬ男性と同じ部屋でどきどきですが、こちらの方々はそんなこと気にもしないようです。

むしろおそくまでごそごそなにかやっとる日本人旅行客に一抹迷惑そう。

普通は上の段はせまくるしいので、嫌がってみんな下の段を望むそうですが、女子としては上の段で安全に寝たいもの。女子二人連れだったのに「あなた上いきなよ」と譲って暮れたお友達に感謝です。

とはいえ、結構まんじりともせなんだ…! 4時頃まで列車の過ぎる駅を数えたり、日記を手帳にしたためたりして、なんやかんやと起きておりました。たまにうとうとした。

しかしこれは、遠足ハイってやつかもしれません。

で、前の日記に書いたとおり、7時半少し前に泰山駅着。思いの外寒くなく、というのもダウンコートと毛糸のワンピースで武装していたからなのだが。

この写真ももう貼ったね。

物売りのねえさんに気分は引かれつつ、しかし我々は思いの外へとへとなのでした。泰山のホテルを目指すべく、駅を出る。

駅前の風景がまた凄いんですよ。…写真は残ってないけど!
駅舎は結構立派で、↓こんな感じなのですが、一歩出たら舗装されていない道となんだかごちゃごちゃした目抜き通り、土埃を巻き上げながら進むバスにバイタク、とまさにカオス。
写真を撮りにくかったのは、いかにも地元、という感じの人々がごった返しているのと、もうそりゃあ逞しすぎる物乞いのにいさんがいらっしゃったからです。あそこでカメラ取り出すのは! 無理!


ということで、駅舎の写真で勘弁してください。

さて、ようやくここから新内容です。

そんなこんなで朝早いので、きっとホテルは開いていないだろう、と心配していた一行です。タクシーを拾おうとしたら、「おれたちは山のほうへは行くけど、そんな近場にはいかねえよ」的な空気が満載。ホテル名を大書きしたノートでお友達が頑張ってくれたのですが、詮無し。

バイタクのおっちゃんは「乗ってく?」って声かけてくれたけど、まだこのころはなんとなく怖くてむりでした。

仕方がないので、重い荷物を引きずり引きずり、ホテルまで歩いたよ! うーん正味5分強くらいだったかしら。もっと歩いたかしら。
夜行開けの身体にはつらい…

ホテルについて、チェックインが可能かどうか問い合わせる段。外国人観光客やら、地元の人やらがごった返していて、なかなか難関。またもお友達が英語で試みてみたところ、英語が分かる人は背の高い男性の服務員一人だけでした。
しかしこの人がすごく有能! 4件ぐらいのお客を同時にこなすぜ! われわれがデポジットを用意する間に、領収書を書きながら、パスポートチェックしながら、他の白人系外国人の質問に答えるという八面六臂ぶり。…ああ、下界にも阿修羅王はいらっしゃるのだな…

で、ようやく

ざん! きれいなお部屋ざんしょ。

このホテル、実はエントランスでなにやら式典の準備をしていたのです。偉い人が来るのかなー、みたいなうわさ話をしながら、まずはこの部屋で一息いれました。夜行列車の疲れをいやします。