日月星辰ブログ

Vive hodie.

すごく久しぶりに官渡あたりを読み返してみた。

いや、兵卒エピソードはエピソードですごくかっこいいんですけど、ひたすらキーとなる音が鳴るのを待つ曹操がこんなにかっこよかったとは…!
許攸の到来にばーっと走り寄って「君がその音か!」って大喜びした後に「で、君は誰だ?」…で目先の策を一生懸命述べ立てる許攸の言を聞くやがっくり興味を失ってしまう。
このあたり、こんなかっこよかったかのう…。うん。いかに自分が見えてなかったかを再認識しました。
烏巣でかくが「この私を臣下とお認め下さいますかー!」って泣くところとか地味にきゅんと来ます。

あと、辟易した楽進の顔、という珍しいものもこの官渡大戦では拝見できます。動じないイメージの楽進が、そういう顔をしているとなんか大学生みたいだ。
それから、猛っている張遼の顔。これも地味に珍しいです。わーいやっと戦出来る! って猛ってる顔。何かほほえましい可笑しい。コマのすみっちょですが貴重。あと「精鋭」の筈なのにこの後関羽のくだりまで出番がなさ過ぎる于禁どのとか。于禁殿、顔が地味すぎたんだよ多分。
キャラ、という話で言えば絶対、官渡以降のが立ってるんだけど、物語の盛り上がりはここらあたりが至上かもしれません。

訂正:許貢→許攸。許貢は孫策暗殺者、許攸が烏巣戦犯者でした。袁紹軍のがらがらっぷりもこのあたりの見所。お兄さんが空回り、弟が空回り、次男何もしとらん! で、父は太ると。