正直、韓国・仁川でのトランジットしかない。
11時間のフライトで、もう一回ご飯の時間があったのでその写真は撮ってる。となりの韓国人か中国人かわからない初老の女性の旦那が、こっちが早めに席に着いて、ゆっくりしていたら「席変わってくれ」とか言ってきた。めっちゃ断ったわ。
アシアナは(てか今日日どこでもそうだろうけど)事前にオンラインで席を取っておける。先般、会社の人からの入れ知恵でヒコーキの席は前の方の通路側にしくはなし、と聞いていたので、その通りにした。空いていた席の1番番号の若いとこにしたのだ。気に入っている。ふざけんな。
旦那らしき人物は渋々帰って行ったが、しつこくないのはまあいいと思った。多分、母語が通じない相手に粘るのは億劫だったのだろう。私も聞く耳を持たぬ。
コミュニケーションコストが高くつく、ということが良い方に転がることもある。安けりゃいいってもんじゃない。
そういえば通訳の人は道でタカリにあった時には日本語でまくし立てるといい、と聞いていた。同じことを昔やっぱり通辞をしていた友達からも聞いたことがある。詐欺の武器のひとつは話術という。話が通じない、というのは時に使える。
アシアナなので周りは韓国人ばかりだ。かえって気が楽になる。
乗り換えの際に小腹を満たそうと入ったフードコートで、日本人のおばちゃん3人組と相席になったが、非日本人のような顔をして黙っていた。話しかけられたくない。訛りなんかから中部地方あたりの人間ではないか、とすぐ見当がつく。
公共の場で憚らずにうるさく喋る人が苦手だ。本人には自覚がなかったりするから厄介だ。
冷麺は美味しかった。思いのほか辛くて汗だくになり、お水を飲みに行ったら、紙コップがやけに小さくてびっくりした。
ブックカフェ、という表示に惹かれて、4階に上って見たところ、たしかにステキなカフェが。本が何冊か置いてあり、コーヒーが飲める。行きはウォンがないとか言って絶望していたが、何百円の決済でも空港ではクレカでいいということをネットで見たので、堂々とクレカで数百円を払う。
ウォン円のレートに対しては知ってはいても実感がない。何千ウォン、とかみるとげっとなるが、まあ問題ない。
やれやれやっと日本に帰れる。
フライトは3時間くらい。
乗り込む前におトイレ行きたい、と思っていたのに機内で行く機会を逸してしまう。税関の紙がなかなかもらえずに、ジリジリしているうちに忘れてしまった。まあカウンターでももらえるんだけど、税関の紙にはトラウマがある。台湾の失敗については前に書いた。
あと数分で着陸する体制という時になってもらえたのはいいが、トイレは行けなかった。
着陸後でいいかなと思っていたら、気圧の関係かストレスか、着陸中にモーレツに行きたくなる。
航空法なんて知るか!トイレ行かせてくれ!となりながら、30分ほど地面を走るヒコーキの中で苦悶していた。昔シャイ(見栄坊の間違いではないか)な日本人のおばちゃんが、トイレにたつのに周囲にことわりながら席を移動するのがいやだとかいうくだらない理由で老人用のオムツを履いてフライトに挑む、という話をどこかで聞いたのが、脳裏に走馬灯のように。
たまらずCAを呼んだが、止まるまで我慢しろと言われた。ひー。
止まってからトイレに駆け込もうとしたら、おっさんに先越されるし、地獄を見た。こんなことがないように、短時間のフライトでも尿意には抜かりなく対応すべきである。
成田空港、都心から遠いし設備は不親切だし嫌いなんだよなー。
借りていたWi-Fiを返したりしてたらもうとっぷり日が暮れていた。
なんだか尾籠な話で締めてしまった。