日月星辰ブログ

Vive hodie.

残業とはいえ希望を失わない

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※これは昨日の晩ゴハン  

とかく、人間長時間残業をすると、「自分の時間を奪われている」という遣る瀬無い気分で気が滅入ってしまう。残業せざるを得ないほどのワークが降ってくる会社というのにも問題があるが、ここは一つ、なんとかうまく切り抜けて、そこそこのオーバーワークをこなしつつ、人間性を保つための方策を考えておいた方がいい。

一案として、こっそりツイッターを覗くとか、というのが割に精神の衛生に良いのではないか、ということに最近気がついた。

以前は、「残業までしているのにTwitterをみるとは」という罪悪感で一層気が滅入っていたのだが、どうせみるのが止められないのならばここは割り切って、「精神安定のために多少のツイッターぐらい許すべきである。人死が出てからでは遅い」と思うことにして、何か言われたらそう返そう、というシミュレーションまでした。

もうここは経営側も開き直って、「1日の勤務時間の20%はツイッターしていい」とか「ブログ覗いていい」とか決めておき、社員が20%以上覗こうとするとびーとアラームが鳴るとか、そういう仕掛けを組んでいただいた方がまだ堂々と覗ける。するとともかくも20%とは覗いていいということになり、堂々と覗けるじゃないか。今週のゴールデンカムイが面白かった話とかを書き込んだって構わないのである。当然バリバリやりたい人は、業務に関することをなさっても良い。ともかくも「好きなことをやる時間20%」ってのは、案外に尊いGoogleも社員の能率を保つために採用するわけである。

その時間に「何をしているのか」が可視化されてしまうと意味がないし、またさもしい連中が「こいつは勉強に充てていたから評価をあげよう」「こいつはエロサイトを見ていたから下げよう」とやり始めると、よくない。何をしているのかのプライバシーは守られるし、最低限、セキュリティやコンプライアンスに抵触しないこと、という限定はつくが、ある程度「好きなように過ごす時間」を認めた方が、絶対能率上がるって。

と思った。

 

ゴールデンカムイももう172話らしい。今週の扉絵はまた格別に気合いの入った、構図もなんだか難しいえが端正に描かれている。

幼い頃、「ドラゴンボール」の扉絵で描かれた孫悟空のコスプレをした孫悟空(妙な言い方だが、前者が中国古典のあの猿の神様で、後者がキャラクターの名前)の絵に惚れ込んで、どうしても完璧に模写したい、と思って方眼紙を当ててなぞったことがある。今週のアシリパさんの扉絵も、同じような欲望を掻き立てる素晴らしい絵だ。

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140話あたりから物語はダイナミックに展開し、舞台を樺太に移した。正直なところ、北海道を飛び出すようなことがあれば「第2部」みたいな扱いになるのかな…と思っていたので作者の大胆さと巧緻さには驚かされた。もっともキロランケが登場した時点である程度そういう展開は伏線の敷設は完了しているのである。そういうキャラクターにああいう魅力的な男を配置してくるところもまたにくい。

一度命を吹き込んだキャラクターはその人生を余すところなく吸いつくし、使い尽くす、という哲学でもあるのか、野田サトルは最新15巻でも早速月島軍曹の駒をグイグイ先に進めた。

最近の杉元は、アシリパさんの顔を思い出すときにどうも目から忘れているらしくて、杉元の回想の中の彼女の目は意図的に吹き出しなどで隠されている。そういうなんとも寂しげな表現をしながら一方で

「俺俺オレオレ」

とやったり、ソ連国旗パロディとかやったりするから、恐ろしい。泣笑である。

今週も、恐るべき毒殺魔と土方との真剣勝負の合間合間に、スケートぽっちゃり坊主とか、氷の上を行列になって走るワカサギとか、ゾンビ化して蘇った牛山先生とか、挟み込んでくるもんだから、もう笑っていいのか、怖がっていいのか。