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日月星辰ブログ

Vive hodie.

講談まつり 家康四〇〇年・家康由縁講談会

自分用備忘録。

数年前にある講談師にインタビューをしたことがあって、それからちょくちょく通っています。

 

宝井梅湯 三方ヶ原

 前座ということでまずは軽く、本を読む、という感じのスタンダードな入り。調子も古典的で初心者な私にはわかりづらかった。まだこういう世界が分かるほど聴けてないし、勉強もしてない。ゆるっと聞いてます。

 しかし何しろ日本史をあまり勉強してこなかったので、家康がどういう歴史をたどって天下をとったのかあまり詳しくない。三国志なら分かるんだけどなー。とにかく三方ヶ原というのは信玄とやりあった際のことということは分かった。

 武者姿の描写や、それをよどみなく読み上げる様子はやっぱり高まりますね。

 

田辺鶴遊 家康の恋 若き日の家康

 ちょっと六角精児さんを思わせる濃いキャラクターの先生。ころころっとしていて、軽妙な話しぶりは見かけとよく合っていた。お愛の方をみそめた家康の話だけど、どっちかというと女傑列伝。狐狸のたぐいが出るという場所に一晩遣わされ、それを退治すると出世するという英雄譚の定石。上がる。

 

田辺凌鶴 家康への諫言 意見の釜割

 柔和な雰囲気の先生が「鬼作左」こと本多作左衛門重次を語る、というギャップ萌え。本多作左衛門が一気にきになる武将に。家康の家臣には本多さんがたくさんいるのね(あとで調べた)。謹厳実直、剛毅、質素、高潔な武将っていいですね。

 猛将過ぎて目とか指とか果ては足とか、身体のいろいろなところが欠けていた、という作左衛門。身体も大きかったろうしさぞや物々しい人だったんだろうな、と思う。でも民には優しい。萌える。イイネ。

 

 余興は「家康公をめぐる女たち」というタイトルで、田辺一邑を司会に、女性講談師の先生方がそれぞれ家康正室・側室に扮して紹介。家康公は浜松市肝いり(?)の家康くん(ゆるキャラ)。

浜松市マスコットキャラクター はままつ福市長「出世大名家康くん」/浜松市

 見てよ。袴がピアノ柄なんだぜ。クール。

 お方さま方に扮したのは宝井梅福、神田織音、神田あおい、田辺一乃、一龍齋貞寿、一龍齋貞鏡、一龍齋貞弥、神田すず、田辺銀冶、宝井琴柑。

 余興のみでお話が聞けなかったのは残念だけど、なんという贅沢な余興…

 

神田翠月 徳川を支えた女 春日局

 春日局・お福の方がご隠居であった家康に竹千代君(三代将軍家光)を将軍にして下さいと頼みに行くという話。なぜか次男坊のほうが気に入られてしまう現象にどっかの曹家のことを思い出して、まあよくある話ね、と思いました。この手の話にあまり入り込めないたちなのですが、うーん結局家康の鶴の一声で決まってしまうものなのね。これもまあ、女傑列伝だったかな… 寒い中無茶な水垢離をするお福さんが壮絶でしたね。

 隠居した家康のことを「大御所様」って呼んでいて、へーそんなふうに呼ぶんだー、ってちょっと勉強になった。なにせほら、大河とか見ないもんで…。あとその頃は浜松にいたんだーってのも面白かった。浜松と江戸の関係性を、許昌と洛陽あたりに置き換える三国志脳の恐怖。曹操様は大御所様になる前にお隠れあそばされましたね。

 

口上 大演芸まつり初日ということで、三遊亭金馬日本演芸家連合会長、一龍齋貞水、一龍齋貞花(…だったと思います ちょっとWEBで記憶の裏をとろうとしましたが分からなかった)による口上がありました。金馬会長が話す話す。

 

一龍齋貞花 家康逆転の発想 浜松空城の計

 空城の計、って言ったらほらアレ、諸葛亮、っていう三国志脳(再び)なのですが、この場合は言ってみれば不可抗力…? 信玄が「よきライバル」「手強い敵キャラ」しててかっこいい。かっこいい。三方ヶ原でもカッコ良かったけどやっぱり信玄かっこいい。智将! いよっ 智将!

 それはともかく(信玄講談まつりがあったら馳せ参じます)、家康の描写がとてもおもしろかった。小心というか細心というか、そういう一面があったのね…。虎の子のくせに。寅童子の生まれ変わりのくせに。

 

一龍齋貞水 家康の子 結城秀康

 人間国宝・貞水さんによるトリ。本多は本多でも狡猾なほう、本多佐渡守正信がいい味出して登場。猛将もいいけど、こういう軍師系キャラも好きですよ。

 でもさー、「殺してしまいましょう」って言った相手が次の間にいることに気づかないとか、ちょっとうかつよね。賢くは…ないのかな。松永久秀のお気に入りだったらしいので、まあなんかキャラは了解した。

 しかし結局家来の進言を入れてしまう家康公。おもたせにアレをアレする(ネタバレ回避)なんてなんか泣ける。

 

 以上そんな感じでした。来年も行きたい。この季節の第一金曜日は常に有給だな。決めた。