日月星辰ブログ

Vive hodie.

はたはた

生のハタハタがスーパーで売っていたので、つい買ってしまった。雌雄混合で15匹ぐらい入ってて、198円という破格のお値段だった。

 

はたはたって、雷魚とも言って、秋から冬にかけての雷の鳴る季節に日本海の荒波を泳いでいるらしい。なんか強そう。姿形も、ちょっと荒々しく、鬼のようだ。口元なんか、いまにも噛み付いてきそうである。身体の模様もそう思ってみると雷様のパンツみたいに見えてくる。

 

そのくせ食べてみると、白身が淡淡と崩れて、繊細な味がする。鮎とか、そういう川魚と少し似ている。身の骨離れが良すぎて、箸でつまむと、つまんだ先からふわりふわりと崩れてしまう。骨も柔らかくて、食べようと思えば食べられなくもない。

 

秋口にとれる大きな成魚の、とりわけメスは、卵をたくさんおなかに抱えていて、それがほんとうにおいしいんだそうだ。お魚にはちょっと申し訳ないような気もするが、食べてみたいな。