日月星辰ブログ

Vive hodie.

創作の秘密

多分今ついったー(別名:ヒウィッヒヒー:ご存じない方の為に追記いたしますと、これぞ広瀬香美さんが一夜にしてついったユーザーの心をばっちり掴み、ついでに言うと勝間和代さんも絡んで一夜にしてほんとにぶわーと、広まったところの名言です。どうも、ついったの英語ロゴの「T」がカタカナのヒにみえる、ということらしい。うーんたしかに!)をやっていて、日本人で、今一番アツイアーティストは誰か、と聞かれたら片手の五本の指に入ってくるのは、多分広瀬香美です。

アルファも追随も問わずフォロワーは次々と増えていき、多分ものすごく面白いことになっているのですが、私はむしろ、ブログのほうに深い感銘を受けた。

ああ、この人がポップスの女王として十数年も君臨し続けているのは、そういうことなのか、とと胸を突かれる思いでした――っていう今日の記事。
http://www.hirose-kohmi.jp/blog/?p=655

これの、「作詞の仕方」のところがもう。

1 テーマを決める(書きたい、言いたい事を、身体中に溜め込む)
2 溜め込んだ感情を、ぶわぁ〜〜〜〜〜〜っと、大量に書き出す。
3 一番言いたいことだけを、抽出し、整理整頓する。
4 作品を見直す。自分だけの特殊な感情じゃないか、
  リスナーのみなさんと考えを共有できるか、何度もチェックする。

ぐわー、と、クリティカルヒットです。いや、とーぜんじゃないか、と思うのはごもっとも。でも私はびっくりしたのです。
アーティストってもっとこう、自分の特殊な感情を大切にしているものだ、と思っていたので。
逆なんですねえ。むしろ「等身大であろう」という飽くなき戦いの先に、芸術というのは産まれるのかも知れない。
そんな目から鱗が落ちた記事でした。

といって、「陳腐」は駄目だし、きっと陳腐を避けるための「テーマ」なんだろうなあ、と。自分のオリジナルな感情なんて「テーマ」にきちんと込められていればよいわけで、ソレを表現する「感情」は多分、むしろ等身大であり典型的であるほど良い。
「誰も言わないけど、これだけはいわして」。
それがアーティストの創作の秘密なんじゃないか、と思いました。