日月星辰ブログ

Vive hodie.

品の良さについて考えてる。

上品=脆弱、という結びつきに堕してしまう人は上品を誤解してると思う。
特に田舎とか貧困な家庭ででめきめきと逞しく育った(と言う自負を持っている)旧世代にそう言う人が多い気がする。
上品で逞しい、という例もあるだろうに。
そんなとき、私が思いだすのは、「ニュールンベルク裁判」でマレーネ・ディートリッヒがやっていた女性。
軍人の家に生まれた彼女はもちろんブルジョアジーだけど、ものすごい厳しい教育を受けて育っているので、すごく辛抱強く、逞しいという設定でした。リアリティを感じるなあ。
もちろん、階級社会はマリー・アントワネットみたいな「パンがなければ」系の人間も産むだろうし、実際に過保護に育てられたひ弱なぼんぼんもいるだろう。
しかし、一方で、高い志と、莫大な富と、泥を啜り、草を嚙んでも平気なたくましさを併せ持つ人もいるだろう。
むしろ、たくましさってのは富や名誉を引き寄せる力そのものだと思うんだけどね。