日月星辰ブログ

Vive hodie.

観劇!

http://www.animate.tv/nf/detail.php?id=0000003003
コレ見に行きました。
マウス公演から観劇付いている。いや、いいものですねライヴ! すげえ近かったよ! 池袋の東京芸術劇場小ホール2というハコのせいかもしれない。席はがぶりよりの3列め。すげえ近かったよ!
脚本はアメリカもの、しかもオフブロードウェイのそれというから、否応にも期待が高まるってモンです。

さてさて、公演自体の感想ですが、まず…
のっけからアツイ! 熱い。あんまり劇とか見ないほうの人なので分かりませんが、ベティとフロギー、フロギーとチャーリーの会話のスピード感というか緩急がわさわさ盛り上げてくれます。チャーリーの初めのしゃべらなさっぷりは、演出によっちゃ結構ネタになりそうだけど、さらりと流してたなー。喋り出すと結構アツイ男な感じなのは、後々、彼のキャラクターが明らかになる時に、突拍子もない感じを与えない。よい脚本。俳優もそのあたりはかなり気をつけて演技されているような感じでした。さりげない伏線っぽく、チャーリーの教養と意外な性質が語られるイントロダクション、重要。チャーリーもまた、世界中を飛び回る男だったに違いありません。
ベティも良かった! 田舎の気の良いオカンっぽさが非常にリアルでした。なんかこういうおばちゃんが近くに居て欲しい! 世話焼きでおしゃべりだけど気の良いオカン。ベティの台詞回しの巧みさにものまれます。フロギーと掛け合いをしていると止まらなさそうな騒がしさだ。ていうか、フロギー、軍人なのに陽気だな!

キャサリンとエラードのかわいさもかなり来ました。キャサリンはなんか、もうちこっとあの…こういう感じがほすい…と思いましたが、難しいな! スイーツ的な側面と、なかなかに賢く、考え深い女性の側面両方が出ている感じがあると萌えるな! と思いますが、そのあたりはなかなか、こちらのKY度もかなり高くないと分からないと思いました。演劇ってKY度も試せるんだね!
いっぽうエラードは、黄色いカッパで出てきた初登場でうわーアメリカ少年! と思った! しかも小憎らしいアメリカ少年! でもこの子もどんどんかわいくなるのな! 2幕以降でチャーリーにがし、ってしがみついているエラードは破格のかわいさでした。

いっぽうの悪役陣。牧師かっこよくってさらに悪かった! 美男子ーがやるので余計極悪。裏表の落差がすげえうさんくさい! うさんくさい! のっけからかなりうっすい感が出ていて、うめえなあこの人、と思いました。見せ場もたくさんあって、これはこれで面白そうな役所。りんごをころん、のシーンがかっこよい。

あと、信心深いのが可愛らしいオーウェン。良い感じでやんちーです。どきゅんです。そうそう、どきゅんは信心深いよ! 2幕以降であれでなになかっこうで得意げに出てきたとたん、場のくすくすを誘ったのは、オーウェンだから仕方ないよね。的な。

物語的には、遺産…とか、KKK…とか不穏なんだけども、わらかしどころがかなり多く、はらはらどきどきかつわらわら、といい緊張感ノンストップ(休憩あったけど)全二幕、という感じでした。お話もいい話だった! ラストシーンのカタルシスもほわほわばりーん! みたいな感じで。こういう話は洋の東西問わずなんかこころがあったまる。帰り道、「今まで見た演劇の中で一番心にキタ」と言っていた人がいました。それはまあ、…うん、いろいろ見てみないと分からないけど! 確かにすごくいい舞台だったよ!

 明日もやってるから、池袋近辺の人は見ておくと良いとおもいます。