日月星辰ブログ

Vive hodie.

パフューム

 映画です。見てきました。

 絵がものすごく綺麗でした。絵画みたい。っていうかあからさまにそれをねらっている。音楽がベルリンフィルだそうですが、だからといって、クラシック名曲が、と言うわけではなくて、普通に映画のオーケストラ曲っぽくてよかったでした。そうかこういう仕事もありか。
 キーのシーンになると必ずかかる曲、というのが映画の場合よくあるじゃないですか、それが結構、不気味というか、いやむしろあの映画、全編を通して非常に不気味な話しだったのですが、そこでかかる曲も、あの老舗がやってるんだなあ、と思うとなにやらほほえましい気分になるのはなぜなのか。小難しい顔をした老紳士が、一生懸命ホラー映画のカメラを回しているみたいな。どう表現して良いのかわかんないけど、とにかくほほえましい。

 話題になったラストの群衆があれなシーンは、普通に荒唐無稽でした。えろいとかじゃなくて、荒唐無稽。練習風景がYOU TUBEで出ていたので、見たのですが、ワークショップっぽくてなんかこれもほほえましかった。
 真摯に物語を作り込んである、という感じで、物語自体のえげつなさとか不気味さが気にならないほどの完成度。丁寧に作られた怪獣そふびみたいな。たとえが悪い。