日月星辰ブログ

Vive hodie.

天は我に味方するやいなや(魂拾得編その2)

 ぜんかいまでのあらすじ:なんだかちょうりょうをなくしたことで、はなしかけてくれたひとがいました。

 えー、ご無沙汰しております。ご無沙汰しすぎです。悪いことは重なるものです(綾小路きみまろっぽく)。
 「SR張遼、拾った方はご一報を」などという張り紙をしておきながら、私は一切、何の期待もしておりませんでした。
 さすがにいろいろ、冷却期間をおこうと、その足ですぐに秋葉原、とか、ヤフオク落札、とかこそしませんでしたが、それは一縷に「もしかしたらミラクル運で自分で引けるかも知れない」などという浅はかな希望を抱いていたからであります。
 しかし世間はもうすこし甘口にできていた。
 「カード忘れた方ですか?」との問いに、私はそのとき、あまりに不自然に「はい!」と即答しておりました。「いつ」「何のカードを」忘れたのか、も聞いておらんのに、それこそは自分ですと言わんばかりの元気な返事は、さぞや不審であったことでしょう。
 しかし、その先週の水曜日、私はSR張遼の事しかかんがえておらなかったわけであり、それ故まともに仕事に手もつかなかった訳であり、「カード」「忘れた」と言えばそのカードがなんであれ「ばかなおれ」という脊髄反射でべそをかいてしまうほどであったことはお断りしておかねばなりますまい。
 いや、やはり天は我に味方せり。
 問いにしては元気に「はい!」と答えた私に、その人はこういいました。
 「月曜日の夜にさ、張遼于禁忘れた人だよね」
 
 于禁? すっかり忘れてましたよ于禁
 
 どうも私は張遼于禁の2枚看板で最後の攻城を行っていたようでした。で、于禁の事はすっかり忘れていた、と。
 
 ごめん于禁
 
 いや、得てして人間はそんな感じであさましいものです(あなただけ)。
 しかしその方、今はカードをもってきていない、という。
 確かに、コアにやっていらっしゃるプレイヤーさんは、カードもものすごい事になっていると思われるので、その理屈は凄くよく分かりますが、ちょっと残念。
 で、どうなったかというと、そのひとは「平日前半(一番行きにくい時間帯を…)によく来てるから、今度はもってくるね」
 ということだったのです。
 
 で、その日が水曜日だったこともあり、翌週の月曜日、私は仕事帰りにゲーセンに寄ることにしました。
 雨が降ってきましたが傘を買ってお構いなしです。いつもならば自転車でいくところも、電車で行ったりして。
 
 いや、悪いことは重なるものです。
 
 その日にかぎって、その「カードもってる人」に逢えないし。
 ちなみに次の日の火曜日は台風が来てゲーセンどころではなかったことはご記憶に新しいところです。
 水曜日にも行ってみましたが、そんな時にかぎってやっぱり逢えない。

 …これほどだれか特定の人に会いたいと思ったのはひさしぶりです。まるで恋する乙女です。
 っていうか、かえしてー、張遼ー!

 でも、預かっている人には何の罪もありません。ていうかむしろ救い主です。しかし。
 そんな複雑な事情で、まだ張遼返してもらっておりません。
 明日、また行きつけのゲーセンに行ってみることにします。