日月星辰ブログ

Vive hodie.

生かすも殺すも濡須口では

 「張遼 臧覇」でぐぐるとわたしの日記が一番でヒットするんですねあはー。すみません。自重したい。臧覇臧覇張遼張遼言い過ぎということですね。あはー…(泣)。

 宮城谷三国志で『臧旻』という名前にときめいてしまい、そのまま正史『三国志』ちくま版で確かめた。お父さんの名前は「臧戒」ですよー。き・こ・え・て・ま・す・かー。
 泰山についてはずっと治安悪げなところだったらしく、何かと泰山に赴任するとか泰山の賊をどうのこうのとか、かかれるたびにぴくぴく耳を反応させていたら耳がつりました。うそです。
 そんなこんなで宮城谷『三国志』2巻読了。董卓がふつうに侠気あふれる男らしい人間に書かれていました。もう何度も小説化され、舞台化され、映画化され、ゲーム化までされつくした感のある三国志であっても、どんどん研究が進んでおり、時代によってキャラクターの正邪もすこしづつ、違ってくるというのを思い知りました。幼いころに読んだ吉川版で、くそみそに書かれている董卓を見ながら、「でも協皇子皇帝になってよかったじゃん」とおもっていた、そのもやもやが晴れていきました。

 また、この巻は2回の「党錮の禁」が出てくるので、暗澹たる気分になりますよ。蒼天航路好きな人には「張奐」がやっぱり期待を裏切らない硬骨漢で安心しましたと言っておきたい。霊帝の暗愚ッぷりは安帝の比ではありませんでした。後漢の最後のほうはみんなあんな感じだったと勝手に思っていた私を赦してください順帝。