日月星辰ブログ

Vive hodie.

文化の日らしく

 本ばかり読んで、後半は酒ばかり飲んでいました。

 本日読了:宮城谷昌光三国志』1
 …前の日記に絵とか概要とか引用してあるのでそれはそちらをご覧いただくとして。
 条件反射的に雁門郡と聞いて張遼を思い出し、聶壱を思い出したのですが、実はそこ、私利私欲を貪った王聖という皇帝の乳母と、その娘伯栄が流された地でした。つまり、
 流刑に使われるほどド田舎★
 というなんともあれな…。
 そこを踏まえつつ、『蒼天航路』の張遼初登場(単行本11巻・第125回・99ページ一コマめ・因みに章題は「青龍刀の男」)「雁門郡馬邑の出自だ!」っていうシーンを見ると、なんていうか、良い意味で涙がこぼれました。田舎が悪いとか、そういう意味ではなく、ええと、その、日本で喩えると
 張遼:「俺、出身は福島県岩瀬郡岩瀬村なんだー」関さん:(わかんない…)
 みたいな可愛らしさが…(すみません…)。
 并州も北のほうなのでなんとなく東北にしてみた。いや・別に福島が田舎とかそういう意味ではなく。
 これのせいで張遼って何かにつけて自己紹介しがちなイメージが。特にこのころだと呂布ほど自己紹介が「示威」とならないところがまた。同じ呂布軍や董卓軍でも、徐栄なんかべつに自己紹介とかしてませんでしたよ。ね。

 ええと。馬邑がどうこうというのはおくとして。
 本の内容的には、『三国志』でありながら後漢王朝から始まっているところがびっくり、と前に書きましたが、そこはそんなに、というか全然気になりません。そりゃ『三国志』ファンとしては黄巾の乱からやって欲しいとも思いますが、それ以前の後漢の栄枯盛衰を読ませてくれるのもまた楽しく。三国志に勝るとも劣らない人物がひしめき合ってはさまざまな徳行や陰謀、またはたまには丁々発止のアクション、などを見せてくれるので、全然退屈はいたしません。好きなシーンは、やっぱり、
 宦官大活躍
 と、
 李固・張綱盗賊を次々説得
 ですねー。孫程カッコよかったよ! 張綱素敵ーサインしてーという感じ。
 でも好きなキャラはやっぱり楊震と馬賢です。馬賢なんか張遼にちょっと似ていて切なくなりますよ。
 明日二巻買ってくる。