日月星辰ブログ

Vive hodie.

もう止まらない。

 正史「三国志」・完訳版フィーバー!

 武帝記。曹操の人柄について、「軽佻浮薄、威厳なし」というのはなんだかウケました。私の頭の中に、突然湧き出る、ヒップホップっぽい曹操様。「よー、よー」という感じ(浅はかな軽佻浮薄のイメージ)。音楽好きで、音楽仲間とつるんでいるんですよ。いつも。ドレッドヘアにサングラスですな!
 そして意外に乙女な、「皮のふくろをいつもぶら下げ、ハンカチやこまものを入れていた」というやつ。ハンカチは乙女チックレース、そしてこまものはティッシュ(もちろん布のカバーつき、匂いちり紙)、手鏡、リップクリーム、ちょっと小腹が空いた時用のチョコレートとか。
 で美人の女の子沢山従えて、アーティストや取り巻きもみんなカッコよさげで、でもそのもう一回り外側には、張遼徐晃みたいな峻厳で真面目な男どもががっちりガード。いとこの夏侯惇夏侯淵曹洪曹仁あたりは普通だけどそれなりにステキスーツだったりして大変。

 もちろん言葉づかいは冗談交じりで軽薄ならば「そんでさー、あのさー」見たいな感じだし、おそらく、部下に命令を下す時も「じゃねー、次はココね!」見たいな感じで。膝枕してもらってたオンナノコが自分を起こしてくれなかっただけで、「何でおこさねえんだよー! 俺、起こせって言ったよな? なあ!」ってなぐる。センスはめちゃくちゃ良いし、頭もものすごく良いのに、なんか、軽く見られがち。それでも実績がどんどん、蓄積されるにつれ畏れられるようになる。

 …っていう妄想が!(こんなんじゃ天下取れそうになさげ)
 わりかしこれだと、「SWEET三国志」の曹操像が一番近いかも。あの曹操も良い。