日月星辰ブログ

Vive hodie.

毒気

 毒気と言う話。

 上品で甘美な毒のある小説や映画に、最近ついぞめぐり合わない。誰かいいの知ってたら教えてほしい。古いのじゃなくて新しいので。

 会社仕事をしていると、極力毒気には蓋をするということに相成る。そりゃどんな会社だって、毒気は極力避けようとするもの。弊社も多分にもれず、というかむしろ、多分毒を嫌うこと世間一般の企業さんより甚だしいので、偶に息苦しくなる。ヤク中のように「なんか酷いの読みたい〜」とか「うえってなるほど悲惨な映画みたい」とか思ってしまうのであった。社会人になって、人間関係や人事のどろどろに疲れた、という人は良く聞くが、会社の目指すクリーンさに着いていけなくなったなんていう駄目人間はあまり聞かない。でもきっとたくさんいるはずだ。綺麗ごとと裏の汚さのジレンマじゃなくって、きたないのを目いっぱい満喫したいのに、週5日も清潔環境に生き、前向きに明るく生きていかねばならないところにこそ、違和感を感じている人が。